※本記事には広告が含まれています。
こんにちは。しろこです。
観てきました、宝塚歌劇星組東京公演『眩耀(げんよう)の谷~舞い降りた新星~』『Ray-星の光線-』千秋楽・・・のライブビューイング。そりゃそうだわね^^;
ライブビューイングとはいえ、ですよ。ちょうど帰省中だったので、母と2人、車で片道2時間の映画館へ!う~ん田舎(苦笑)
一応シネコン(都会のシネコンとは規模が違うけど。。)の一番小さいスクリーンで左右1席ずつ空けての販売だったのに、なんと当日券が販売されておりました。これにはさすがにびっくり。高松市内の映画館ですらなかったからかなぁ。。
ま、まぁ会場の話はおいといて、本題に入りましょう(汗)
今回の星組公演『眩耀(げんよう)の谷~舞い降りた新星~』『Ray-星の光線-』は、礼真琴さんと舞空瞳さんのトップお披露目公演。そして、専科・華形ひかるさんの退団公演。そしてそして、私が持っていたチケットが幻となった公演。。(TдT)
コロナの影響で公演中止、再開、中止、日程変更、再開、休演、出演者の間引き、退団日の変更と、この公演に限ったことでないとはいえ、演者もスタッフも本当に皆さん大変でしたね。。千秋楽の舞台挨拶で、礼さんが「この作品と過ごした9ヶ月」とおっしゃっていました。そうかぁ、稽古を始めてからそんなになるのか。。(><)
観る前は「そういえば銀橋も使わないんだったよなぁ」と思っていましたが、東京公演では使われていました。銀橋を使わないようにしたのは、花組の大劇場公演だけだったようです(花組『はいからさんが通る』の大劇場千秋楽ライブ配信も観ましたが、銀橋使わないのは味気なかった。。)。
今回の作品は、最近の宝塚ではめずらしくお芝居もショーも完全オリジナル。
『眩耀(げんよう)の谷~舞い降りた新星~』は、役名からしてトップコンビ(礼真琴:丹礼真(タンレイシン)、舞空瞳:舞姫・瞳花(トウカ))のために当て書きされたような脚本でした。
完全オリジナルかつ固有名詞がたくさん出てくるので、予備知識なく観るのはちょっとつらいかな(今後ブルーレイやタカラヅカ・スカイ・ステージでご覧になる方は、あらすじだけでも頭に入れておくことをおすすめします)。
幕開きは舞空さんを中心とした群舞。
幕開きの群舞にしては人数が中途半端だったので、本当はもっと大人数での群舞だったのかもしれません。が、千秋楽ということもあってか、皆さん力がみなぎっておりました!
明るく楽しい、お祭りのような雰囲気の幕開き。
それが突如、不穏な空気に包まれての暗転。
物語が動き出します。
場面が変わって主役の登場。
礼さんは「エネルギッシュ」という言葉がピッタリのトップさんです。歌とダンスの上手さは下級生の頃から折り紙付きですが、『霧深きエルベのほとり』あたりから色気も出てきたような。
若い頃から(今も若いけど)トップ路線で起用され続けてきた人が実際トップになるって、いろいろあると思うんです。プレッシャーもだろうけど、妬みとか、アンチの存在とか。
特殊な世界だしねー。でもここは負けじとがんばってほしい^^
この公演から愛月(ひかる)さんが星組生となりました。
トーク番組ではゆっくりほのぼの喋る方なんですが(お肌も真っ白でつやつや)、なんでしょうね、舞台との恐ろしいまでのギャップ(『神々の土地』でのラスプーチンなんて、同一人物とは思えない・・・)。
今回は髷を結い、髭を蓄え、甲冑を着た管武(カンブ)将軍役。礼真憧れの存在。
最初のうちこそ品行方正で部下からの信頼も厚い人物のように思えましたが、権力には抗えず・・・。
彼が歌う曲の中に、『国も人も動くのは 仁でもなく義でもなく ただひとつ 利』という歌詞が出てきます。
いつの時代も(フィクションだけど)為政者という奴は変わりませんなぁ。。
これが退団公演となる華形さんは宣王(センオウ)役。退団公演にしては登場シーンが少なめでしたが、顔立ちといい立ち姿といい、場が締まる(個人的には『ANOTHER WORLD』で演じている貧乏神の貧ちゃんが大好きです:笑)。
なんとなく、華形さんは定年まで宝塚にいるんじゃないかと思っていたので、退団発表があったときは意外でした。1999年初舞台だから、在団21年。最後に生で拝見できなかったのはものすごく残念ですが、画面越しに念(?)送りまくりましたよ!
観る度に男っぷりが上がっている瀬央(ゆりあ)さんの役名は、まさかの「謎の男」(後々明らかになりますが^^;)。
今回はまた一段と男っぷりが上がっておりました。歌もこんなに上手かったかなぁ。今作の中での私のイチオシです☆
今作の娘役でのイチオシは、敏麗(ビンレイ)役の音波(みのり)さん。高飛車のいやーな巫女。どう考えたって、この人が王様を操ってますよ(笑)
元花組の桜一花さんとか、元月組の憧花ゆりのさんとか、元雪組の舞咲りんさんとか、元宙組の純矢ちとせさんとか、トップ娘役路線ではないけど、癖のある役や女帝のような役がハマる方々。音波さんもついに(?)仲間入りです!
舞空さんは、盲目で将軍の妾にされて子どもを殺されるという、トップお披露目公演にしてはかなり難しい役どころ。トップお披露目でなくても、宝塚ではなかなかない状況の役。何歳の設定で脚本を書いたか分かりませんが、正直、もうちょっと他の役はなかったのかと思う。上手かったけど(舞姫の名にふさわしい舞を披露しておりましたよ!)設定と配役にちょっと違和感がありました。彼女のせいではなく、彼女を活かせていない感じ。
オリジナル作品や原作ありだけど1本立てにしなかった作品(『天は赤い河のほとり』に代表される(- -))にありがちな、「はしょりすぎじゃないですか?」というか、消化不良感というか、ご都合主義感というか、「なんかちょっと・・・」感はありましたが、作品のメッセージや新生星組の団結力はヒシヒシと伝わってきました(少々辛口ですが、私、宝塚は好きだけど、宝塚だから全部好き!という人間ではないのです:P)。
劇中に何度か出てきた台詞
『真か偽りかを決めるのは人の心』
頑固でいる必要はないけれど、何事も自分の頭と心で考えたいと思います。
・・・と、締めのようなことを言ってしまいましたが、まだショー『Ray-星の光線-』のことに触れてませんがな(笑)
しょっぱなから「レイ」「レイ」と連発しまくっている、まさに礼さんのためのショーです。お芝居が重めだったからか、ショーの方は華やかさに一点の曇りなし!そして最初から最後まで、振り数が多いのなんのって!あれだけ動いたすぐあとの歌で全然息が上がってないって、礼さん、あなたどんな心肺機能してるんですか(@_@;)
組長(万里柚美)さんの『令和の時代、ここ日本でオリンピックが開催されます』という台詞(うろ覚えですが:汗)から始まるオリンピアのシーンはちょっと微妙でしたが(何かの記事で読みましたが、「オリンピックは延期になったけどあのシーンはあえて残した」らしい)それ以外は見応えのあるショーでした。
華形さんが銀橋を渡るときの、輝くような表情が印象に残っています。パレードで大階段を降りてくるときも、一番拍手が大きかったです(*^^*)
本編が終わり、退団者のお見送りと千秋楽の挨拶へ。
袴姿で大階段を降りてくるときから、泣きそうな顔をしていた華形さん。退団の挨拶のときも、泣くのを必死に堪えている感じで声も震えていて、それがかえって胸に刺さった。。退団発表をしたときは、こんな状況になるなんて誰も予想していなかったですもんね。挨拶自体は短めだったけど、想いがこもっていました。。(つд⊂)
最後の千秋楽の挨拶と、組長さんの異動発表では礼さんが号泣。
トップの千秋楽挨拶って、淡々と・・・というとちょっと違うけど、わりと皆さんしっかり挨拶なさるんです。でも、『はいからさんが通る』大劇場千秋楽挨拶のときの柚香(光)さんも、「舞台に立てることの幸せと、お客様のありがたさを身にしみて感じた」と泣きながら挨拶なさってました。
(偉そうですが)その想いを大切に、舞台人としてもっともっと輝いてほしいなと思います。
いつになるかわからないけど、絶対また観に行くよー\(^o^)/
—————————————
この千秋楽、実はお芝居開始30分後くらいに、舞台機構の不具合で公演が一時中断になりました。
長年宝塚を観ていますが、初めての経験でした(画面が白くなったので、始めはカメラの不具合か会場(映画館)の不具合かと思いました。よりによって千秋楽かつライブ配信の日に・・・)。
数分おきに状況をアナウンスしていたので、劇場の対応としては良かったと思います。
再開は一時中断する少し前のシーンから。礼さんが『始めるぞー!』と、剣舞の場面に違和感のない掛け声をあげていました。
演る側も観る側も、集中力が途切れたと思いますが、個人的には「めずらしいものを見た・・・」と思いました。
ただ、中断していたのは10~15分くらいでしたが、あれだけ大掛かりな舞台機構を使っているので、出演者・スタッフ・観客の安全のためにもしっかり原因究明をしてほしいと思います。
余談ですが、私は専門学校生時代に舞台の裏方の勉強をしていたので、つい幕の向こうの状況に思いを馳せてしまい、心臓がバクバクして気が気じゃありませんでした。卒業して10年以上経つのに、いやー、刷り込みって怖いわぁ(苦笑)
コメント