~図らずもまるでお正月公演!~宝塚月組公演『WELCOME TO TAKARAZUKAー雪と月と花とー』『ピガール狂騒曲』(2021/1/3@楽天TV)【観劇レポ/感想】

宝塚

本記事には公演のネタバレを含みます。

新年明けましておめでとうございます\(^o^)/
本年もよろしくお願いいたします!

『まるかて。』2021年一発目の記事は・・・

はい、宝塚!

(〃’∇’〃)ゝエヘッ

『新年の抱負』にしようかなと思ったものの、宝塚ネタでお願いします(笑)
(執筆後、追記:ちょっとした”気づき”も含みました。単に話が逸れただけですが^^;)

今回の月組公演『WELCOME TOー』と『ピガール狂騒曲』、大劇場初日は当初2020年4月25日の予定でした。そこから大劇場で約1ヶ月、ちょっと間が開いて東京宝塚劇場で約1ヶ月の公演なので、東京宝塚劇場の千秋楽は当初7月後半の予定だったはず。

1/3が初日ならともかく、1/3が千秋楽って、なんだかとても不思議な感じ。。

不思議な感じと言えば、ただの偶然とは思うものの、『WELCOME TOー』も『ピガール狂騒曲』も、まるでお正月公演を意識して制作されたかのような華やかでハッピーエンドな舞台でした!

正月三が日に観劇した人は、結構そう思われたんじゃないかなぁ?

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レヴュー『WELCOME TO TAKARAZUKAー雪と月と花とー』について【感想】

今回のレヴュー『WELCOME TO TAKARAZUKAー雪と月と花とー』は日本物。

通常、芝居とレヴューの2本立ての場合は、芝居が先、レヴューは後です。でも日本物の場合は逆。お化粧にかなりの時間がかかるからだと思われます。

日本物レヴューの幕開きといえば、そうです、アレ!

チョンパ!

宝塚ファンにはお馴染みの演出だと思いますが、そうでない人にとっては「新しい韓国料理ですか?」ってなもんです。

『チョンパ』とは:
幕開き演出のひとつ。演者全員(もしくはほぼ全員)が暗闇の中スタンバイし、幕開きの合図(音や掛け声)とともに煌々とした照明が舞台全体を照らす。華やかな宝塚の舞台において、最も華やかな演出法(しろこ談)。群を抜く華やかと眩しさに、客席からどよめきが起こることもよくある。

今回はライブ配信(PCをテレビに繋げて)での観劇だったこともあり、劇場でチョンパを観たときのような高揚感は残念ながらありませんでした。

でも、白地に鮮やかな色の桜があしらわれた艶やかな着物姿のジェンヌさんたちが、舞台と銀橋に勢揃いする様は圧巻。

日本物のレヴューは全員白塗りなので、パッと見て誰が誰だかわからないこともあります(←修行が足りん!)。あと、構図が「トップとその他大勢」みたいになることがあるので、私は洋物のレヴューの方が好き。

今回久しぶりの日本物レヴューを見て思ったのは・・・

あれ、なんか今までと見せ方(魅せ方)が違う。

・・・日本物もええやん(*^^*)

私は基本的に予備知識なく観るので、観終わってから公式HPの公演紹介を読んでその理由に納得しました。

『この作品は、歌舞伎界のみならず様々な舞台で活躍を続ける坂東玉三郎氏が初めて宝塚歌劇の監修にあたります』

宝塚歌劇公式HPより

玉三郎さんですよ、あの玉三郎さん!

言わずと知れた歌舞伎の女形。10年近く前に一度、大阪松竹座で新春舞踊を拝見したことがあります。今だと、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で正親町(おおぎまち)天皇を演じていらっしゃいます。

女性が演じるから宝塚の男役はかっこいい。

なら、その逆もまたしかり。

男性が演じるから歌舞伎の女形は美しい。

それを体現しているかのような方です(中村七之助さんの女形も市川猿之助さんの女形も見惚れる・・・)。

そんな方が監修した今回の日本物レヴュー。そりゃ今までと見せ方(魅せ方)が違うわけです(本来はオリンピック前に上演されるはずだったので、外国人を意識した内容に、というのももしかしたらあったかも?)。

洋物のレヴューでも、「このダンス今までにない感じ!かっこいい!」と思ったら、宝塚関係者ではない人が振り付けをしていたということも結構あります。

外部の視点って大事ですね(舞台に限らず、です!仕事も組織も!!外国人に言われて初めて日本の良さを認識するのも同じ!)

「伝統」もいいけど、それに囚われていてはその範疇を出ることがない。

アニメを歌舞伎の舞台で演じたり、
宇宙人が登場する狂言があったり、
マリー・アントワネットを能で演じたり、

賛否両論あると思いますが、それによって興味を持つ人が増えればいいんじゃないかな(人が増えるということは招かれざる客(マナーが悪い)も増えるということだし、人気が出ることでチケットが取りにくくなったりで、また別の問題は出てくるんだけどね。。)。

拠り所となるのは「伝統」ではなく「本質」です。

歌舞伎も、今でこそ敷居が高いと思われていますが、江戸時代は大衆芸能でしたからねー。

おっと話が逸れた。

日本物レヴューで使われる曲は、何も雅楽や民謡ばかりではありません(むしろそっちの方が稀かも?)。皆さん一度はどこかで聴いたことがあるであろう、クラシックの有名な曲が使われることもあります。

ガチの日本舞踊だと、よほど好きな人や心得のある人でないと観るのがしんどいと思うので、和と洋の融合はあり!たまに「うー・・・ん?」と思うこともありますが、ま、レヴューだからいいんじゃないでしょうか(^_^;)

『WELCOME TO TAKARAZUKAー雪と月と花とー』で特に印象的だった場面は2つ。

ひとつは『月』

全員が黒地の着物。
照明は極限まで抑えられ、顔を見せているのは鳳月杏さん、海乃美月さん、暁千星さん、天紫珠李さんの4人のみ。否が応でも目を引きます。
扇さばきとまばたき、視線のもっていきかたで魅せていました。配信だから目の表情がよくわかったけど、劇場で観劇した人にはどう見えたんだろう。

背景には大きな三日月。
最終的に踊りの輪に珠城りょうさん(トップ)と美園さくらさん(トップ娘役)が加わり、三日月が満月になって終わる、という演出。

全員黒を基調とした着物でかつ照明を落として、というのが斬新でした。

もうひとつは専科・松本悠里さんの日舞。

これが退団公演となる松本さん。『踊る日本人形』と称されている方です(母しろこ談)

私、日舞は全くわかりません。それでも手(指先)の動きや首のかしげ方、重心の落とし方など、明らかに他のジェンヌさんとは違いました。
他のジェンヌさんの何周り上かわからないけど(←野暮なことを言うな(-_-))、どう見たって儚げで可憐な少女(の設定だと思う)そのものでした。

生で観たかったなぁ。。
『空間を埋める踊り』って、ああいうのを言うんだろうな。。

『ピガール狂騒曲〜シェイクスピア原作「十二夜」より〜 』について

<参考情報>

あらすじ

舞台は1900年のパリ、ムーラン・ルージュ。
(※ピガールとはモンマルトルの丘の麓に位置する歓楽街のこと)
とある理由から男装することになったジャンヌはジャックと名乗り、子供の頃から憧れていたムーラン・ルージュへ裏方の仕事を探しに行く。そこでは支配人シャルルが、閑古鳥が鳴くムーラン・ルージュの起死回生を図るべく秘策を練っていた。世間では小説『クロディーヌ』が大ヒット。作者はウィリーとされているが、実際に書いたのは妻のガブリエル。夫のゴーストライターを務めることに嫌気が指したガブリエルは、ついにウィリーに三行半を突きつける。シャルルの命を受けたジャックは、シャルルの秘策を胸にガブリエルの元へ。そして物語が動き出す…。

主な配役

ジャック/ヴィクトール:珠城りょう
ジャンヌの名を捨て、ジャックと名乗り男装する。ムーラン・ルージュの裏方として働くことを望む
(※ジャンヌとヴィクトールは、出会ったことのない兄妹)

ガブリエル:美園さくら
文才に恵まれながらも夫のゴーストライターをさせられている

シャルル:月城かなと
ムーラン・ルージュの支配人。新たなレビュー作りに情熱を燃やす

ウィリー:鳳月杏
ガブリエルの夫

ボリス:風間柚乃
ウィリーの弁護士 

<よかったところ>

珠城さんの一人二役、それも男性と女性

男役が男装した女性を演じる」という、ちょっとこんがらがる設定(『ベルサイユのばら』のオスカルは、男装の麗人と言われているものの、見た目は完全に女性なので今回の設定とはタイプが違う)。メイクの仕方やちょっとした仕草、物語の後半でシャルルに向ける表情が絶妙で、ちゃんと男装した女性に見えるからあら不思議!その他の登場人物誰もが、男性だと信じて疑わないのはまぁ置いといて(苦笑)

終始誠実さがにじみ出ていました。

珠城さんはこれまでの起用のされ方や技量から、どうも強烈なアンチが相当数いるようですが、ひたむきさや誠実さは立派な資質だと私は思います(そもそも起用のされ方は彼女のせいじゃないし(-_-))。

珠城さんの誠実さが全面に出た作品↓

次が退団公演。
最後は生で観たいっ!!

美園さんのセリフ回し

私の知る限り、マダムを演らせたらこの人の右に出るトップ娘役はいない!と思うくらいのマダム口調!抑揚といい声のハリといい、目を閉じて聞いても、なんせマダムなのです(笑)

今回演じたガブリエルは、才能があって自信があって気品があって、でもちょっと抜けてるところもある可愛げのある女性。セリフ回しもさることながら、珠城さん同様、手の動きなどのちょっとした仕草にも気品と可愛げが感じられました。

彼女も次が退団公演。
退団後どうするのかはわかりませんが、個人的には声を活かしてほしいな、声優とかナレーションの仕事とか^^

風間さんの女装

前述した珠城さんの「男役が男装した女性を演じる」に対し、風間さんは劇中で「男役が女装した男性を演じる」シーンがあります。こちらもちゃんと女装した男性に見えるんですよ、それもアク強めの(笑)

画面の後ろに少し映った、「なんで俺がこんな目に遭うんだ!」と言わんばかりのふてぶてしい表情が素敵でした。まだ若いのに芸達者です。

月城さんの全て

何がどうって、全部好きです、顔も含めて(笑)(もし好きな顔になれるなら、彼女の顔になりたい・・・)

今回の役シャルルは、最初こそ「パワハラありのワンマン経営者か?」と思わせる雰囲気。でも物語が進むにつれ、内に秘めた優しさだったり情熱だったり悲哀だったりが見て取れる、愛すべきピュアなおじさん。

途中、ロングトーンも披露していましたが、1分くらい伸びてたかな?声がブレることもなく、拍手が沸き起こるのも当然の妙技でした(^^)v

満を持して臨んだ新作の公演が思わぬ結果となり、絶望してさまようシーンの、翳りを帯びた繊細な表情は月城さんならでは。大好きです (*´︶`*)

<ん?と思ったところ>

初舞台生の口上がなかった?!

本公演は106期生のお披露目公演でもありました。
いつもは開演前に、組長さんが挨拶し、紋付袴姿の初舞台生の口上があるのですが、、、なかった??千秋楽だから?? あったけど私の記憶が抜け落ちてるだけ??素顔で口上を述べたすぐあとに、日本物のメイクをして着物を着るのは時間的に無理だから??
他の公演ではどうだったのでしょうか。。気になる。。

本記事投稿後、だいぶ経ってから知りました。初舞台生が出演するのは大劇場公演だけだということを・・・。配信制度ができるまで東京公演を観たことがなかったもので、全然知りませんでした(;´Д`)

プログラムには載せてあげようよ

千秋楽の挨拶で、珠城さんが「お芝居の関係でプログラムには名前が掲載されていないのですが、私の影武者を演じてくれたのは、98期の蒼真せれん君です」と発表しました。

ん~、話の流れを考えると、プログラムに名前載せたってネタバレにはならないと思うんです。せっかく主役の影武者を演じてるんだから、名前載せてあげようよ。

逃げろよ、ジャンヌ

ジャンヌが男装することになったのは、とある男たちから逃げるため・・・なんだけど、いやいや、男装して同じ街に住み続けるんじゃなくて、他の街に逃げた方がよくない?

それでいいのか、ガブリエル

ガブリエルは出会った瞬間からジャックのことが好き・・・なのに、最後の最後であっという間にヴィクトールと恋に落ちるのです。えっとぉ、たしかにジャックとヴィクトールは瓜二つなんだけどぉ、キャラは全然違いますよね?原作の『十二夜』を読んでいなので、原作どおりなのか舞台用の脚色なのかわからないけど、前述したジャンヌといいガブリエルといい、なんでやねん!

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2021年最初の記事は、ブログを開設して初めての記事同様、好きな宝塚について好き勝手綴ってみました。

今までは舞台やコンサートを観ても「はぁ、ええわぁ。。♡(しみじみ)」と思って終わりでした。でも改めて感想を書いてみると、私、無意識のうちに結構いろんなこと考えてマニアックな視点で観てるんだなと認識しました。

次回の宝塚観劇レポは、望海風斗さん、真彩希帆さんの退団公演、雪組『fff-フォルティッシッシモ-~歓喜に歌え!~』『シルクロード~盗賊と宝石~』を予定しています!

今年は何回劇場で観れるかな。。゜゜(´□`。)°゜。グスン。。

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