【秘書検定1級③】面接編(二次試験)~対策・勉強法・試験当日~

一人総務の秘書的仕事術

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対策・勉強法

『はじめに』でも書きましたが、秘書検定1級(準1級も)の面接試験には『型』があります。

課題はこちら↓

I. 挨拶
II. 報告
III. 応対

1級の面接試験は、対策用のDVDが発売されています。

DVDの内容は「試験の流れの参考」くらいにしておきましょう(とはいえ、面接試験の参考になる教材は他にないので、買って損はないと思います)。

DVDに出演している人のテンションや動作を試験本番でやると、多分落ちます。営業妨害と取られかねないコメントですが・・・協会の方、ごめんなさーい(パート2)。もしDVDを改定することがあれば、もう少し実際の評価基準に合ったものにしていただければ。。(;^ω^)エヘッ

<DVDのNGポイント>
・表情が暗い
・早口である
・お辞儀の角度が浅い

普段の実務に照らし合わせると、どれも「こんなもんでしょ」と思うテンションや動作です。でも、秘書検定の面接試験は『型のコンテスト』・・・じゃなかった、『型』の『試験』です。「ちょっとやりすぎかも?」と思うくらいの大袈裟さがないと、試験官には伝わりません。もちろん、わざとらしいほどのやり過ぎは禁物ですが、案外自分で思っていることと人からの見え方は違います。

また、文字だけの情報にはなりますが、面接試験の課題例や流れは、参考書と問題集の巻末にも掲載されています。

私はDVDと、この2つの教材を元に対策しました。

その対策とは・・・

①本番の流れを頭に入れる。
②実際に声を出して言ってみる(課題2の『報告』については、教材に掲載されている例題全てを、本番と同じ時間で覚える→そらで言ってみる、をひたすら繰り返す。課題3の『応対』については、教材の他のページからも使えそうな題材をピックアップしてどのような応対が考えられるか自分で考え、言ってみる)。
③自分の姿を鏡に映して練習する。
④本番を想定して、最初から最後まで一人ロールプレイングをする。

【その他】
・日々の生活の中で、歩き方・座り方・立ち方を常に意識する。
・商業施設や駅でのアナウンスに耳を傾ける。どういったアナウンスが聞きやすいのか・聞きにくいのかを自分なりに分析する。

一人暮らしの方も、ご家族と同居されている方も、なかなかに恥ずかしい対策です。特に③は一人拷問のような(笑)

でも、受かりたいなら騙されたと思って一度やってみるべし!頭で分かっている=その通りに喋れる・動ける、では決してありません(スマホで録画・録音してみるのもいいかも)。

リアルしろこを知っている人が見たら、指差して爆笑するだろうことを私はやりました、自分で自分を冷笑しながら(;´∀`)

面接試験全体を通してのポイント

ご存知かと思いますが、お辞儀には3種類あり、それぞれに角度が決まっています(ご存知ない方はここで覚えてください^^)。

会釈(15度)・・・誰かとすれ違うときにする。
敬礼(30度)・・・挨拶やお礼のときにする。最も頻繁に使う。
最敬礼(45度)・・・深謝(謝罪、お礼)のときにする。

ですが、面接試験のときには

会釈(30度)
敬礼(45度)
最敬礼(90度)

だと思っておいてください。

受験者控室で、試験の流れを説明してくれた方が、説明の中でお辞儀の見本を見せてくれました(毎回見せてくれるかは不明。準1級ではなかった気がする)。そのときのお辞儀の角度が、まさにこうでした(本番で同じ組の人が普通のお辞儀をしていたら、最後の講評で「お辞儀が浅い」と指摘されていました)。

メリハリも意識しましょう。
上半身を倒すときは素早く、戻るときはゆっくり目に。
腰から上は一直線になるように。
頭だけ垂れるのは論外です。

それから、意識してゆっくり喋ることも大切です(緊張すると無意識に早口になってしまう)。

私は、自分の中では意識してかなりゆっくり喋ったと思うのですが(元々早口なんですけど。。)、講評のときに「もう少しゆっくり喋るともっと良くなります」と言われました。

課題I. 『挨拶』のポイント

その名の通り、挨拶です。

「受験番号123番、しろ山しろこと申します。本日はよろしくお願いいたします」

と言ってお辞儀をするだけなんですが、めちゃめちゃ緊張します。

なんというか、就職活動の面接とか英検の面接とは違う、独特の雰囲気があります。試験官の面々が、教科書から出てきたかのような雰囲気の「ザ・秘書」なんです^^;

どれぐらい緊張するかと言うと、準1級の面接試験を受けたときに・・・

私・・・

なんと・・・

事もあろうに・・・



自分の名前を噛んだ(爆)

工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もーね、何年この名前で生きてんだよって感じですよ。

出かけるときは「試験終わったらケーキ買って帰ろ~っと」なんて呑気に思ってましたけど、衝撃すぎて買って帰りませんでしたよ(苦笑)(ちなみに準1級の面接試験は一度落ちました。名前を噛んだから落ちたわけではないと思いますが(^o^;)

緊張するのは仕方ありません(私は見た目とは裏腹にかなりの緊張しいなので、緊張しない人がうらやましい。。)。

緊張を感じたら、「あ、私、今めっちゃ緊張してる。プッ。だっせ~」と思いましょう。そう思えたら、緊張に飲み込まれてしまうことはありません。

たとえ笑顔が引きつろうと、

  • 口角を上げて
  • 相手の目を見て
  • ゆっくり喋って
  • 思っているより深くお辞儀をする(要メリハリ)

試験官の方は、大変にこやかに挨拶を受けてくださるので安心してください(^^)

コロナの影響でもしマスクをしたままの試験になったとしても、マスクの下で口角は上げておきましょう。目元の印象が変わるはずです。

課題II. 『報告』のポイント

試験をする部屋に行く前に、控室の隅っこに呼ばれます。机の上に課題が書かれた紙が裏返して置いてあり、係の方の合図で表にし、覚えます(制限時間あり)。

これが1つ目の課題ならまだいいんですが、残念ながら2つ目です。自分が『挨拶』をしているときも、同じ組の他の受験者がロールプレイングをしているときも、ずっと覚えておかないといけません(同じ組の人全員が違う内容の報告です)。

他の受験者がロールプレイングをしている間に、心の中で復唱したくなるでしょう。

復唱するのは無理もない。でも、復唱していることを試験官に悟られてはいけません。

試験をする部屋に入ったら、自分の番でなくても、一挙手一投足全てが評価対象だと思ってください。

なんなら、試験会場の建物に入ったときから見られている、くらいの心持ちでいたほうがいいと思います。私が受験したときの会場はビジネスホテルでしたが、受験者と思われる人がロビーのソファーでスマホをいじっていたり、トイレの洗面台をびちゃびちゃにしたまま出て行ったり、「それ、どうなん?」と思う場面に出くわしました。

緊張したり不安になると、どうしても険しい表情で伏し目がちになると思いますがグッと耐える!

  • 口角は上げたまま
  • 前を見たまま
  • 膝をくっつけたまま
  • 手は動かさない
  • 背中はまっすぐ
  • 背もたれにもたれない

これができていれば、心の中で何を考えていようが大丈夫(笑)

緊張して噛んでしまっても、「失礼いたしました」と言って言い直せばいい。しどろもどろになったり「えーっと・・・」と言って自信なさげにするのはダメ。

かくいう私は、やっぱり緊張して、報告内容の1/4か1/3をすっ飛ばしました(苦笑)でも、何食わぬ顔で結論を言い、「何かご不明な点はございませんでしょうか」も言い、合格しました。

ということは、少々間違っても堂々としていればいいのかもしれません^^;

もし本当に頭が真っ白になってしまって何も思い出せなければ、「申し訳ございません。緊張しすぎて報告内容を忘れてしまいました」と言えばいいと思います。さすがに合格するのは難しいかもしれませんが、決して悪い印象は与えないでしょう。

課題III. 『応対』のポイント

最初に応対の状況が書かれたボードが出されます。内容を理解したら、「はい」なり「承知いたしました」なり返事をします。そうしたら、相手役の試験官がロールプレイングを始めてくれます。こちらも『報告』と同様、同じ組の人全員、違う内容です。

対策のときは面接試験の例題だけでなく、筆記試験の例題も参考にしてセリフを言ってみましょう。

何回か応対のキャッチボールが続いたら、他の試験官が「終了です」と合図をくれます。

私が受験したときは、相手役の方がかなり早口で、つられてこちらも早口になりそうでした。あ、いや、なったんだと思います。だから講評のときに「もう少しゆっくり喋るといい」と言われたんでしょう。。

講評

課題が終わると、その場で講評があります。準1級のときは講評のメモをくれるだけでしたが、1級では公開ダメ出しです(^_^;)

このときの表情は難しいです。。(課題を終えての講評なので、採点対象外だと思いますが・・・)

ダメ出しされているのに口角上げてたら、「何ヘラヘラしてんだよ!」ってなるしね(笑)

ダメ出しされたら神妙な面持ちで「はい」、
褒められたらニコッとして「ありがとうございます」、
(同じ組の他の人が講評を受けているときも同様に)

でいいんじゃないかなぁ。。

講評まで全部終わったら、「ありがとうございました」と言って最敬礼して、荷物を持って退出します。

(-ω-。)ヽ(・∀・`*) オツカレサマー

試験当日

服装

男女問わず、一にも二にも清潔感と信頼感です。

私(受験当時アラサー)の服装はこう↓

  • シャドーストライプの入ったスカートスーツ(黒)
  • ビジュー付きのカットソー(白)
  • パンプス(黒)
  • ストッキング(スキニーベージュ)
  • 小ぶりなピアス(カットソーにビジューがついていたので、ネックレスはせず)
  • 髪の毛は後ろでひとつ結び(ポニーテールより低い位置で。シニョンは使わず)
  • ネイルなし(普段からしない)
  • 化粧は薄め(普段から薄い)

リクルートスーツの人もいたし、スーツにしてはちょっとカジュアル(フリフリな感じ)じゃないかい?と思う人もいました。女性でパンツスーツの人も少しだけいました。私も普段はパンツスーツですが、準1級の面接にパンツスーツで行って一度落ちたので(緊張して名前噛んだときね。パンツスーツだから落ちたわけではないと思うけど。。)それ以降はスカートで行きました。

準1級も1級も、面接試験は真夏か真冬に行われます。どちらにしろ、スーツを着るにはつらい季節。。
(私はどちらの季節にも受験しました)

夏に受ける方

熱中症にはくれぐれもご注意を!
スーツはポリエステルの裏地がついてるからとても暑いです。しかも黒だともっと暑いです(汗)
受付するときにはすでに汗が引いているくらい、時間に余裕を持って行きましょう。ハンカチ必須!

冬に受ける方

風邪にはくれぐれもご注意を!
スカート&ストッキングはもんのすごく寒いです!
それから、コートやストールの繊維がスーツに付いて、試験直前に気づいて「ん”な”っ、なんじゃこりゃー( ̄Д ̄;) ?!」って思わないようにねー(笑)

スーツの生地は繊維を拾いやすい。

会場にて

1級の面接試験会場は、全国で10数カ所しかありません(そのうち東京が数カ所)。初めて行く土地で試験を受ける人も大勢いらっしゃるかと思います。筆記試験のとき以上に、時間に余裕を持って会場に向かいましょう。

割り当てられた受付開始時間にならなければ、控室には入れません。会場の場所が分かったら、近所でお茶でもどうぞ^^

泊まりがけで受験する方は、試験前日に下見をしておいたほうが安心です。

試験全体の流れは、控室で説明してくれます。また、入室~退出までの流れは、試験をする部屋に入る前に案内の方が説明してくれます(「ドアの開閉は私がします」とか、「入ってすぐ左手の机に荷物を置いてください」とか)。

皆さん受験経験者なのか、言葉にはしませんが「緊張するよね~、分かるよ~(´;ω;`)」という雰囲気を感じました(少なくとも私は勝手にそう感じました:笑)。

試験が終わったら、速やかに会場の建物から出ましょう。

p(´∇`)q ファイトォ~♪

男性受験者の皆さんへ

秘書検定1級では、男性の受験者もちらほらお見かけしました。

男性受験者の皆さん、女性の多さに気後れしたり、場違いかも…と思うこともあるかもしれませんが、自信を持っていきましょう!

『女性の方が秘書に向いているから秘書には女性が多い』なーんて一般論(?)を気にしてはいけません。

気がつかない女や無愛想な女(←これ私)だっています。
逆に、よく気がつく男性や物腰の柔らかな男性もいます。

向き・不向きは性格や資質によるものであり、性別によるものではありません(『お茶出しのマナー』で触れた「気の利く人」は、経験上男性の場合が多いです)。

個人的には、面接試験の受付や試験官に、1人くらい男性を配置してもいいのになぁと思います。

同じ試験会場にいる女性受験者の中には、「お、男性がいる!ガンバレ~」と内心思っている人もいますよ^^

※1級対策の通信講座はほとんどありませんが、知っている限りこちら↓では開講されています。【資格から探す】の【簿記・会計・労務系】の中にあります。【ビジネス実務系】の方がどー考えても合ってると思うんですけど・・・。

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【おことわり】
私が受験した2016年の情報です。最新の情報は公式サイトや参考書をご確認ください。100%経験談ですが、主観が入っている部分も(かなり)あるかと思います。
鵜呑みにせず、参考程度にお考えください^^

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