<選挙>投票したい候補者がいない場合、どうする?

しろこの頭の中

本記事は2021年の衆議院選挙に合わせて投稿したものですが、どの選挙にも当てはまる内容です。

※本記事には広告が含まれています。

衆議院選挙2021が10/19に公示されます。
投開票は10/31。

バカの一つ覚えのように「よろしくお願いします!」と連呼しながら騒音を撒き散らす選挙カーに、すでにうんざりしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。何をどうよろしくすんねん(#・∀・)

こんにちは、しろこです。

選挙権を得た年齢から、「投票は国民の義務だ!」という訳のわからない正義心みたいなものがあったため、これまで棄権したことは・・・あ、体調不良で1回だけあったかも(笑)でもそれぐらいで、毎回ちゃんと投票に行っています(期日前投票多し)。

昔から、同年代の人たちに比べれば、政治には関心がかなり高かった方だと思います。

マニフェストも読むし(とっつきにくければ『こどもマニフェスト』をどうぞ)、投票日の数日前にポストに投函される候補者一覧も隅々まで読むし、何回か前の選挙からよく目にするようになった、AかBかで答えていくと『あなたの考えに近い政党』にたどり着くサイトも見ます。

が、いずれも信じていません。

リアルしろこを知っている方や、いつも本ブログを読んでくださっている方は、「はは、こいつはそうだわなw」と思われていることでしょう(苦笑)

私には人を信じる能力が欠如しているのです・・・って言うと誤解を招きそうですが(サイコパスじゃないよ^^;)。

基本、冷めてるんですよね、子供の頃から。10代の頃から、すごく年上の人に「何でその歳でそんなに達観してるの?」と言われてました。20代の頃もよく言われたし、30代も半ばになった今でさえ言われます。

なので、大変お恥ずかしい話ですが、20代半ば頃まで、投票には行くけどいつも白票を入れていました。公約を信じてないから。あんなもん、誰が信じるかよ (ーoー)y~~プカー

若かりし頃は、『白票=支持する候補者がいないという意思表示』と思っていました。

「え、違うの?!Σ( ̄ロ ̄lll) 」

と思ったあなた(  ̄∀ ̄)σ

違います、残念ですが・・・。

棄権するか白票を入れるかであれば、白票を入れる方がマシです。投票率を上げる効果はあるので。

でもそれだけです。

投票率に対して白票の数がめちゃくちゃ多かったとしましょうよ。

「けっ、当選した奴、この白票の数を見たら、支持を集めた結果の当選じゃないって思い知るだろうよ!」

って・・・思ったことありません?

私は思ってました(ほんと、お恥ずかしい。。)。

いや、そりゃあね、中には粉骨砕身して「国民のために」政治に励んでいる人もいると思うんです。

思うんです、知らんけど。

でもね、政治家センセーの厚顔無恥っぷりや公私混同っぷりやらを見ていると、思いませんか?
記者会見や国会中継を見ていると、思いませんか?

「白票の数で我が身を省みるような殊勝な政治家はいない」

って・・・。

2009年に民主党が政権を取ったとき、一体どれだけの人が民主党に期待して投票したのでしょうか。そんなもの知る由もありませんが、おそらく多くの人は自民党に嫌気が差して、一度民主党にやらせてみるかぐらいにしか思っていなかったのではないかと思います。

なのに、国民の支持を得たと思っちゃったんでしょうね。カンチガイも甚だしい(-_-)

私は、投票に行く人には2種類あると思っています。

支持している候補者や政党はないけど、国民の義務を果たすため。

もしくは、

ある候補者や政党の政策が、自分(たち)にとっての利益になるため。

過去の自分も含め、白票を入れるのは前者のような考えの人です。

候補者が5人で、有権者が100人(全員投票に行く)としましょう。

候補者A・・・20票
候補者B・・・2票
候補者C・・・16票
候補者D・・・11票
候補者E・・・5票
白票・・・46票

という結果を見ると、普通の感覚を持っている人なら、半数の人が誰も支持していないと思いますよね?こんな選挙に意味はない、どーでもいい気持ちの表れだと思いますよね?(ただ選挙に行って、国民の義務とやらを果たしたつもりになっているだけ)

でも、それでも候補者Aは当選します。Aの公約が、限られた一部の人間(や業界)にしか目を向けられていない不公平なものであっても、です。

つまり、白票を入れるということは、(曲がりなりにも)得票数が多かった候補者に投票したのと同じことになります。

そうは言っても、投票したい人なんていないんだってば・・・。

となりますよね。私もまさに今そうなってます。

選挙というものは、良い人を選ぶものではありません。多少なりともマシな人を選ぶものです。

もちろん良い人がいるに越したことはないけれど、良いか悪いかなんて誰にもわかりません。

演説が上手いとか、見目が良いとか、政治家の家柄とか、有名人とか、そんなものはくだらない。

投票日前の情勢調査の結果に踊らされないでください。

発信する者の信念』にもチラッと書きましたが、声の大きい人間やよく喋る人間の言葉を簡単に信じてはいけません。中身のない勢いだけの言葉を放つ人間に気圧されてはいけません。

また、人の心の隙間に入り込むようなことを言ったり、特定のことしか言わなかったり、対立や分断を煽るようなことを言う人間にも、同じぐらい気をつけなければいけません。ぶっ壊れてるのはあんたの頭のほうじゃね?新手の宗教か何かかしら?と。

批判ばかりで代替案を出さない。
「◯◯をやる」だけ言って、そのための具体的な方法を言わない。
選挙の前になると決まって議員報酬カットと言い出す。
やたら署名活動やデモをしている。
自分の言葉で喋っていない。
ごく一部の人間しか見ていない。

自分の主張しかせず、相手の話を聞かない。

すったもんだのオリンピックは終わり、コロナの感染者が減ったといって街に人が戻ってきて、喉元過ぎればなんとやらになっていませんか?

前首相の覇気の無さに注目が集まったことで、前々首相の政治とカネ問題のこと、忘れていませんか?

なーんも解決してませんよ。解決する気もないようだし、そもそも問題だとすら思ってないように見えます。

コロナワクチン、なんで高齢者への接種を最優先にしたんですかね?
普通に考えたら、医療従事者、警察官、消防士、救急隊員、自衛官、海上保安官などの方が優先順位が高いと思うんですけど(打ちたいかどうかは別として)。たしか自民党の支持基盤って、大企業と高齢者じゃなかったでしたっけ?

給付金、なんで飲食店だけなんですかね?
しかも一律って、事業規模も売上も店によって比べ物にならないほど違うと思うんですけど。確定申告のデータ調べれば、その辺のこと一発でわかりませんかね?

GOTO、いつ打ち出したんでしたっけね?
たしか感染拡大してるときだったと思うんですけど。で、批判を受けて一旦やめたけど、また復活。そんなものしなくても、旅行行く人は行きますよ。そもそも旅行自体、金銭的余裕がある人じゃなきゃ行けないんじゃないですか?

時短営業、根拠は?
コロナウイルスって、夜行性だったんですかね?これは政治家に限らず、自分の頭で物事を考えない店側にも利用する側にも問題があると思いますけど。昼間なら何やってもいいのかよ。好きだった飲食店があったけど、感染対策なんて何もしていない(なのに、大阪府の認証ステッカーは貼ってある(-_-;))し、利用客も気にしてなさそうな人ばかりだったから、一切利用するのを止めました。段階的に解除なんてもっともらしいこと言って、20時までだった営業時間を20:30までにするって、その30分で何がどう変わるんですか?

私は、政治家が使う薄っぺらい「寄り添う」という言葉が大嫌いです。

寄り添ったって、状況は変わりません。大体、何を持って「寄り添う」というのでしょうか。

鬱屈した状況を打破してくれる救世主やヒーローが現れることなどありません。

不満が溜まっていた国民の心を、その演説で惹きつけ支持を得たヒトラーは、その後どうなりましたか?

「自分がやらなくても誰かがやってくれる」

民主主義がもたらした功罪です。

専制政治の行き着く先が民主政治で、民主政治の行き着く先が専制政治であるのかもしれません。

いかんいかん、話がちょっとズレてきた(;・∀・)

『選挙はマシな人を選ぶもの』これが重要です。

どうやって選ぶかと言えば、やっぱりマニフェストや政見放送、候補者一覧の新聞(投票日の数日前にポストに投函されるやつ)でしょう。だって、それしか判断材料がないんだもの。

自分の選挙区で、国会中継に映るような人が出馬するのであれば、そこでの言動も重要な判断材料です。

ちゃんと見たり聞いたり調べたりしていると、「この政党は嫌いだけど、この政党が推薦してるこの候補者は結構まともなこと言うてるやん」「この政党はまだまともかなと思ってたけど、この政党が推薦してるこの候補者はろくでもないな」という矛盾にわりとよく出会うはずです。

家族や友人に政治の話ができる人がいれば、話してみるのがいいです。すごく身近にいる人が、自分にはない視点を持っていることもあるし。

公約の内容は、基本、大言壮語。

それでもその中で、例えば自分は環境問題に関心があるとか、子育て政策に関心があるとか、自分が関心を持っていることを公約に掲げている人(政党)を選ぶしかありません。その際にできれば、実現の可能性がある政策なのかを自分なりに調べてみてください。そしてなにより、賛成派・反対派双方の言い分を聞いてください。

『一律給付』や『消費税ゼロ』なんて公約をしてウケを狙ったところで、そのツケを払うのは他でもない私たちです。まぁ、国の金の使い方を見ていると、消費税ゼロの公約に飛びつく人がいるのもわからなくはないですけどね。一律給付なんて、国民は打ち出の小槌ではありません。高給取りにとっての10万円とワーキングプアにとっての10万円とでは比較にすらなりません(私はワーキングプア歴が長かった…)。

公約の内容は、基本、疑う。

それから、「こいつにだけは絶対に当選してほしくない!」と思う候補者がいたら、その対抗馬に投票するのがよろしいかと。

あ、それから、たまに「なんなんだこいつは・・・」と思う人が立候補していますが、「おもしろそ~」とか思ってシャレで投票して、もしその人が当選したらどうなるか考えたことはありますか?イギリスがEU離脱の国民投票を行ったとき、真剣に考えずに離脱賛成に投票した人が一定数いて、いざ離脱が決定したら「再選挙を!」って声を上げていた人たちがいました。実際、離脱後は移民の労働者が激減し、いわゆる3Kの仕事をする(してくれる)人がいなくなった、と。後悔先に立たずです。これぞ1票の重み。

いやいや、理屈はわかるけど、それでも本っっっっ当に誰もいないんだよぉ!!

となったら、それはもう、次の選挙であなたが立候補するしかありません。

ざっくりとした情報(実際はもう少し細かい)ですが、満25歳以上で、禁固刑以上の刑に処せられたことがなくて、法務局に供託金を払うことができれば立候補できます。

いやいやいやいや、そんなつもりは毛頭ありませんからぁ!!!

となったら、候補者の中から選ぶしかありません。

たとえ消極的な選択であっても、誰かに投票するしかありません。

政治に限らず何事にも言えることですが、昨今は自分の考えを一方的に主張するだけで、相手の言い分を聞いたり、対話を試みる姿勢が全く見えないように思います。

お山の大将的な与党なんかいらない。

批判するばかりの野党なんかいらない。

自分たちのことしか考えない派閥なんて、くそくらえ。

いっそ解体しちゃえば?と思います。百害あって一利なし。

本当に国を良くしたい、国民のために働きたいと思っているなら、どこが政権を取ろうが協力すべきことは協力するもんじゃないですか?「呉越同舟」という言葉があるでしょう?人を小馬鹿にしたように難しい言葉を使いたがる政治家センセーたちなんだから、まさかこの言葉を知らないはずはないでしょうよ。少なくとも、醜い足の引っ張り合いはしませんよね?

呉越同舟:
仲の悪い者同士や敵味方がいっしょになって行動をともにすること、また、いざという急場には敵味方を忘れて互いに助け合うことをいう(出典:日本大百科全書)

新聞もテレビも週刊誌も、マスコミ報道は当てになりません。記者や制作者の主観が入りまくりだから。数多ある事象の一部を切り取るのは、彼らの専売特許です。

最近はアナウンサーですらニュースで私見を述べるようになりました。これって怖いことだと思いませんか?アナウンサーの仕事は、常に中立の立場で事実のみを伝えること。同じ私見を述べるのであれば、これもバカの一つ覚えのように言っていた(今も言ってるけど(-“-))日々の新規感染者数について、「何人検査した中での新規感染者数なのか。私たちが新規感染者数だけを取り上げることに何の意味があるんでしょうか」って言う人はいないのか。オリンピックが始まった途端に、やれメダルだ、やれ感動だと手のひら返さず、「政治が押し切る形での開幕となりました。選手に罪はありませんが、どのような経緯で開幕に至ったのか、どれだけの予算を使ったのか、追求していかなければいけません」ぐらい言えないのか。言えないのは、そんなことは思っていないか、思っていてもそんなことは口が裂けても言えないか、どちらかでしょう。

世論操作などたやすい。

だからこそ、一人ひとりが視野を広く持ち、自分の頭と心で考えることが必要です。

そして、自分を信じることはもちろん大切ですが、多様な意見に触れ、自分で自分を疑うことも同じぐらい大切です。

今回の選挙で、「なんでこんな奴が国会議員やってるんだ」「また世襲かよ」と思う候補者たちが続々と当選したら、それは国民が救いようのない大馬鹿だということになります。政治家は国民に選ばれる。大馬鹿の中から、秀でた政治家が誕生するはずもありません。今の日本の状況は、なるべくしてなったものかもしれません。

私はこれまで、投票したい人がいた選挙はありません。

投票したい人なんて、いなくて当たり前。

だからといって、無関心ではいけない。

駅前やスーパーの前で選挙のビラ配りをしている方々、受け取らない人は選挙に関心がないと思っていませんか?

決してそんなことはありません。

ビラを受け取らなかったら、「チッ」みたいな態度を取るの、やめてくださいね。実際はあなた方より、政治に対して真剣にいろんなことを考えている人もいますから。そしてそれ以上に、通行人を追いかけて握手やらハイタッチやらを無理やり求める候補者、本気でやめてください。気持ち悪くて不愉快極まりないです。

選挙なんか行ったって何も変わらない。

そうかもしれません。

でも、行って誰かに投票したら、たとえ限りなく低い可能性だとしても、何かが変わることもあるかもしれない。

私は、そのわずかな可能性に賭けたいと思います。

10代、20代、30代の有権者の皆さん、コロナをきっかけに、自分の生活も政治に影響されるのだと感じたのではありませんか?ほんの少しでも政治家に対して違和感を覚えたのなら、今回の衆議院選挙、必ず投票に行って誰かに投票してください。短期的に見ても長期的に見ても、体たらくな政治のツケを払わされるのは、いつも私たち若い世代です。

そして、ここで言っても意味はないでしょうが、当選した人には、「決して支持を得て当選したのではない。思い上がるな」ということを肝に銘じていただきたいと思います。

成功には嫉妬が伴い、成功者の多くは老獪と目されやすい。地位と名誉には、それぞれ付随する慎みがあることを忘れてはならぬ。

渋沢栄一

選挙権があるのは世界的に見ると決して当たり前のことではありません。水やガス、電気が災害などで使えなくなると、当たり前にそこにあったことのありがたさを痛感すると思います。文字通り、『有り難い』ことだったんだと。目に見えるものでも見えないものでも、失われて初めてその大切さに気付いたところで、時すでに遅しのことが世の中にはあります。

日本の選挙は義務ではありません。行かなくても罰せられることはありません。しかし、選挙権というのは『有り難い』権利です。特に若い世代の皆さん、もしこの記事を読んで何か少しでも感じることがあったなら、投票に行ってみませんか。