【セトリあり】葉加瀬太郎コンサートツアー2024 TARO HAKASE & THE LADS『VIBRANT』(2024/9/16@フェスティバルホール)

ライブレポ

※本記事には広告が含まれています。

本記事にはセットリストなどのネタバレを含みます。

こんにちは、しろこです。

9/6に葉加瀬さんのファンクラブからLINEが来ました。

『葉加瀬太郎よりご報告がございます』

アイドルとかだったら、報告=結婚、みたいなのもあると思いますが、そんなはずはないし、嫌な予感しかしなくてリンク先に行きました。

・・・メッセージに泣けました。。。
(HATSのオフィシャルサイトに掲載されているので、読んでいない方はぜひ読んでみてください)

心配は心配ですが、ご本人からすればあまり心配されるのもかえって気を遣うだろうし、何より葉加瀬さんご自身がどうされたいのかが大切だと思うので、一ファンとして葉加瀬さんのご決断を尊重したいと思います。

というわけで、拍手にめいっぱい想いを託してきました!

【開演】14:00

<第1部>
Moon Beams
古都
VIDA FELIZ
I’ll Be There
消えたベラスケス
Cactus
“WATUUSI”!!
Lads in Town

【休憩 20分】

<第2部>
大地のうた
ひまわり
オルクドール
エターナル
Asian Roses
ZERO HOUR
情熱大陸

<アンコール>
Blue Eyes

【終演】16:25

14時きっかり。SEが流れる中、客席の照明が徐々に消え、ステージが青い照明で照らされます。

まずバンドメンバーが登場して、最後に葉加瀬さんが満を持して登場・・・ではなく、今回は皆さん一緒にご登場。それも、極めてさり気なく。

今回は珍しく、金色の模様(天使?鳳凰?)が入った上下黒のオーバーサイズの衣装です。メガネをかけていたのは、やっぱり顔のことがあるからかな。。

まずはギターの天野さんが作曲され、アルバム『VIBRANT』でも1曲目を飾る『Moon Beams』。続いて同じくギターの田中さんが作曲された『古都

今回のツアーはTHE LADSのお披露目ツアー(?)なので、いつもの葉加瀬さんのコンサートで演奏する曲とは雰囲気がまるで違います。「葉加瀬太郎のコンサート」と思って初めて来た方は「思ってたのと違う。。。」となるかもしれませんが、大丈夫です。第1部も楽しみつつ、第2部をお待ちください。

2曲続けての演奏の後、本日1回目のMCへ。

演奏を観る(聴く)限りでは特に変わったことはありませんでしたが、喋りにくそうでした。ご本人もおっしゃっていましたが、「さしすせそ」が言いにくいそうです。

ウェブサイトで公開されているとおり、「ある日朝起きたら、左目にまつ毛が入ったような感覚があって、その後顔の左半分が動かなくなった」と説明され、「何年か前にジャスティン・ビーバーが同じ病気を公表してツアーを中止したんです。この病気は安静にしておくのがいいらしいんですが、僕の場合は音楽をやってるほうが楽しいしリラックスできるので、ツアーは予定通り行うことにしました」と想いを述べられました。

ジャスティン・ビーバーと同じ病気ということで、「ま、同じ星の下に生まれたんでしょうね」とおっしゃり、客席の一部からも笑いが起こりましたが、笑っていいのかどうなのか…。いや、葉加瀬さんのことだから、多分ご本人的には笑ってほしかったんだと思いますけど、事が事だけに…ねぇ。。

ツアーをやりたかったのは、THE LADSと一緒に音楽ができるから、というのもあったからかもしれません。

<THE LADS>
羽毛田丈史(Pf)
柏木広樹(Vc)
大島俊一(Key/Sax/Flなど)
天野清継(Gt)
田中義人(Gt)
渡辺等(Ba)
屋敷豪太(Dr)
田中倫明(Per)
八巻誠(Manip)

平均年齢60.22222…歳のスーパーバンド!

ついに大台を超えましたね(笑)一番若いギターの田中さんも、50代に突入したそうです。そして最年長の天野さんは御年68歳! ドラムの屋敷さんもそうですが、どうやったらあんなにカッコよく(可愛らしさも残しつつ)歳を重ねていけるんですか…!? 屋敷さんなんて、シンプルな8ビートを叩いててもカッコいいし色気があるんですよねぇ。。(推し)

2020年から一緒にツアーを回り、2024年2月のブルーノート公演で『ARO HAKASE & THE LADS』としてデビューしたということで、葉加瀬さん曰く「4年の交際を経て籍を入れ、式と披露宴を行った」そうです。

「新人バンドなので、初々しさを忘れずにやっていきたいと思います」

新人バンドにしては貫禄ありすぎです(;・∀・)

メンバー紹介が終わり、次の曲、柏木さん作曲の『VIDA FELIZ』の紹介へ。

「『VIDA FELIZ』はスペイン語。英語で言うと『ハッピーライフ』。どこぞの保険会社の名前みたいですね」

柏木さんが「何だと、この野郎!」みたいな顔で葉加瀬さんを見ていましたが、仲の良さが伝わってきました。微笑ましい。

そうそう、いつも柏木さんは、客席から見て葉加瀬さんの右側で演奏されていますが、今回は左側にいらっしゃいます。

『VIDA FELIZ』に続いては、ベースの渡辺さんが作曲された『I’ll Be There』と、パーカッションの田中さんが作曲された『消えたベラスケス

柏木さんの曲は明るく、渡辺さんと田中さんの曲はいずれも渋い。

ここでも葉加瀬さんがタイトルに注目。

「『I’ll Be Here』じゃなくて『I’ll Be There』。『僕は“ここ”にいる』じゃなくて『僕は“そこ”にいる』ですよ。いや~渋いですね。倫明さんの曲に至っては、ベラスケスが消えるんですよ」

面白いけど意味分かんないです(笑)
意味分かんないけど面白いです(笑)

2回目のMCは、1回目のMCより喋りが少し流暢になっていました(気のせい?)。

そして今回もやります、グッズ紹介。心なしかさらに喋りが流暢に(気のせい?)​。

「パンフレットは帰りの電車とかバスの中で、さり気なく出して『へ~、葉加瀬さん、THE LADSっていうバンドやってるんや~』とさり気なくつぶやきながら読んでください。こういうのはこれ見よがしにやっちゃダメ。あくまでもさり気なく」

「最近はCDが売れないんです。CDショップも潰れていってますから。でも大丈夫です。CDは売るほど持ってきてますから」

「今回のダジャレシリーズは『ラッズベリージャム』。おいしいジャムです。ぜひ明日の朝食のトーストにつけてください」

「はかセンスについてるチャームは毎年変わってます。チャームだけ欲しい人はガチャガチャもありますんで」

「数年前から、『博士ちゃん』で振り回そうって言うて毎年作ってるタオル。ごめんなさい、今年は『博士ちゃん』やりません。あ、でも安心してください、『情熱大陸』はちゃんとやりますから。今年のタオルは、手を拭いたり顔を拭いたり、本来のタオルの使い方で使ってください」

なんか・・・ちょっと安心しました(^_^;) グッズ紹介を聞いて安心する日が来ようとは。。

第1部のラストは、屋敷さん作曲の『Cactus』、葉加瀬さん作曲の『“WATUUSI”!!』、羽毛田さん作曲の『Lads in Town』と、熱量の高い3曲が続きます。

20分の休憩を挟んで第2部へ。

葉加瀬さんお召し替え。1部のオーバーサイズの衣装の時は気づかなかったけど、少し痩せられたような。。

1部とは打って変わって、『大地のうた』『ひまわり』と、おなじみの葉加瀬サウンドから始まります。

「2部はいつもの葉加瀬太郎のコンサートです。1部はどうしようと思われた方もいると思いますけど」

このあたりの変化のつけ方というか、プログラムの組み方というか、ほんと楽しませ方を心得てる人だなと思います。ポイントをハズさない。

続いても伸びやかなヴァイオリンの調べが美しい『オルクドール』、そしてなんとなんと『エターナル』!!

『エターナル』、なぜかあまり演奏される機会がないのですが、めちゃくちゃ好きな曲なんです!! ヴァイオリンが歌っているような曲です(アルバム『SONGS』の収録曲)。

葉加瀬さん自身も、「隠れた名曲」とおっしゃっていました。

ここで衝撃の(?)エピソードが。

実はこの『エターナル』、元々はある女性歌手のために書いた曲だったそうです。でも結局、彼女は普通の生活を送りたいとデビューせず、そのまま曲もお蔵入りに。

ちなみに歌詞は、結婚式当日の朝の花嫁の心境を綴ったものだったようで、

「それを平均年齢60.2222…歳の我々が演奏してるんですから、音楽って面白いですね」とは葉加瀬さん談。

個人的に、元々歌詞のない曲に歌詞をつけて歌っているのは好きじゃないので、歌詞のある『エターナル』は…すみません、私は聴きたいとは思わないです(苦笑)この曲の場合は、元々歌詞があったのになくなった、ですが…​。

伸びやかな葉加瀬サウンドの後は、クールな葉加瀬サウンドの『Asian Roses』と『ZERO HOUR

緩急自由自在のセットリストですね☆

そして本編ラストは『情熱大陸』。定番中の定番ですが、アレンジ(ソロ回しや魅せ方)がいつもと一味違いました。

「ツアーが始まってまだ5本目なんですけど、毎日が千秋楽のような、ね。皆さん最後まで大丈夫ですか?」と葉加瀬さんがメンバーの顔を見るぐらい、熱くて盛りだくさんの内容でした。

「この歳で始めたバンドなので解散する理由がない。それこそ誰かが欠けるまで」

NH&Kトリオのコンサートでも同じことを言っていましたが、なんか…いいですね^^

アンコールはギターの田中さん作曲の『Blue Eyes

全曲終了し、全員が舞台の中央へ。毎度のことながら、皆さん本当にいい顔されてます。

最後に舞台袖にはける葉加瀬さん。いつもより長い時間、じっと客席を見つめていらっしゃいました。

いつもは葉加瀬さんが一番前、ど真ん中に立って、バンドメンバーを率いている感じ。でも今回は、メンバーが葉加瀬さんを包んでいる感じでした。私の気のせい? いや、そんなことはないでしょう。

葉加瀬さんと同じぐらいファン歴が長いゴスペラーズもそうですが、誰かが本調子じゃなくても、それをみんなでカバーし合う。

葉加瀬さん、あなたはみんなに愛されています♡

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