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こんにちは、しろこです。
葉加瀬さんの2023年春ツアーは、葉加瀬太郎(Vn)✕西村由紀江(Pf)✕柏木広樹(Vc)のNH&Kトリオによる室内楽(風)コンサート。なぜ「(風)」なのかは後ほど(^_^;)
数ヶ月に渡るツアーの場合、大阪では複数回公演をします。会場はもちろんフェスティバルホールと、あとはグランキューブとオリックス劇場かな? ファンクラブ限定コンサートだといずみホールです。
私は旧フェスティバルホールの頃からあのホールが大好きで、どのミュージシャンやカンパニーでも、複数会場で公演するときは決まってフェスティバルホールでの公演に申し込んでいます。
大阪に出てきて初めて行った葉加瀬さんコンサートの会場もフェスティバルホールでした。
それからずーーーーっと、葉加瀬ツアーではフェスティバルホール公演に行っています。
今回のツアーもフェスティバルホール公演しか眼中になかったのですが、ツアースケジュールを見てがっくり。フェス公演、ゴールデンウィークのど真ん中やがな。。。
しろこの休みはカレンダー通り。つまり5/3(水)~5/7(日)。
で、フェス公演は5/4と5/5。
おおっと・・・。
地方の人間かつ休みがカレンダー通りの人間はね、長期の休みになると交通機関が混雑すると分かってても田舎に帰るんですよ(私の場合)。せめて5/3か5/7にしてくれたら。。
というわけで、フェス公演は泣く泣く諦め、今回は神戸公演に申し込みました。
私の中ではフェスティバルホール公演の葉加瀬さんのノリと客席のノリがデフォルトです。
でも、去年の香川公演に行ったときもちょびっと思ったけど、やっぱ、フェスでの公演は葉加瀬さんにとってもお客さんにとっても特別なんですね(笑)
【開演 16:30】
<第1部>
エトピリカ
オルクドール~プラチナの風
The Angel in the house
ビタミン
羽根屋
ひまわり
瑞風~MIZUKAZE~
【休憩 20分】
<第2部>
春をどうぞ
ZERO HOUR
Another sky
シシリアンセレナーデ
To Love You More
リベルタンゴ
ハンガリー舞曲第5番
<アンコール>
情熱大陸
Adagio
【終演 18:55】
ステージ中央にピアノ。椅子の高さや机の配置で、左にヴァイオリン、右にチェロが来ることが分かります。
バックには巨大なスクリーン。シネコンの一番大きいシアターにあるスクリーン並みで、左右に角度がついています。
嫌な予感。。
今回の私の席は前方の左端でした。
・・・スクリーンの左側、全然見えねー( ;∀;)
横に広い客席だとそうなるよね。。そうだよね。。。
客席が横に広い収容人数の多い会場に行かれる方で前方の端っこの席になった方、ひとつ心積もりのほどを。。
さあ、気を取り直して(←私が)、お三方の登場です。
1曲目は『エトピリカ』
伸びやかなメロディーと、葉加瀬さん、柏木さん、西村さんが奏でる優しくて温かい音に、スクリーンに映し出される映像が見事に調和しています。
曲に合わせて映像を作ったことが一目瞭然なほど、曲のタイミングと映像が変わるタイミング(カットが変わったり、動き出したり)がバッチリ合っていて、目と耳の両方で楽しめました。
NHKやBBCのドキュメンタリー系の番組で流れていそうな映像で、「NH&Kトリオだけに…?」と思ってしまったわ。もちろんエトピリカ用の映像作品として作ったのでしょうが(^o^;)
続いて『オルクドール~プラチナの風』と『The Angel in the house』と3曲連続で披露し、MCへ。
まずは自己紹介から。
(全員)「NH&Kトリオです」
「お、揃った(^^)b」と内心思っていたら、葉加瀬さんが間髪入れずに「今日はキマったね」
今まではグダグダだったっぽいです(笑)
そこから、葉加瀬さんがトリオ名の由来(西村のN、葉加瀬のH、柏木のK)や3人の関係性(知り合って35年!)をご説明。
前回のツアーのMCでもおっしゃっていましたが、
「僕たちの中ではずっとNHKトリオって呼んでたんですけど、NHKトリオだといかにもNHK専属って感じがするから、民放局にも呼んでもらえるようにNH&Kにしました。でも、NHKから大河とか朝ドラの曲を書いてくれと言われたら、すぐさまNHKトリオに戻します」
さすがです(^m^)
西村さんのことはあまり存じ上げなかったのですが、喋りを聞きながら「もしや関西の方?」と思っていました。
葉加瀬さんと西村さんが関西弁で和やかなトークを繰り広げている間、右の方に目をやると柏木さんが一人ポツン。
それに気づいた葉加瀬さん、「どうしたん、一人静かに(笑)」
葉加瀬さんは大阪府吹田市のご出身、西村さんは同じく大阪の豊中市出身だそうです。方や柏木さんは東京のご出身。
そりゃ関西弁トークには入りづらいわね(苦笑)本日の柏木さんは全体的に喋るシーンが少なめでした。フェスだともっと少ないかもしれませんね(^O^;)
「50過ぎて結成したから、解散する理由がないわけですよ。それこそほら、誰かが欠けるまでは」
同年代とはいえ、西村さんが微妙に最年長、葉加瀬さんが2番目、柏木さんが最年少のようで、(年齢が)上か下かで盛り上がっていました。このノリと和気あいあいとした雰囲気、学生時代から変わってないんだろうなぁ。微笑ましい。
老後の楽しみで作ったトリオだそうです。そんな老後、素敵すぎる。。
MCが一段落して、次は西村さんの曲『ビタミン』と柏木さんの曲『羽根屋』、そして葉加瀬さんの『ひまわり』
『ビタミン』はタイトルから曲調がなんとなく想像できますが、『羽根屋』って・・・? 耳で聞いただけでは、字面が全く分かりませんでした。
柏木さんから「曲を提供した富山県にある酒造メーカーの名前」というお話がありましたが、お酒とは無縁の人生を送っている私は「ふーん。。」という感想。日本酒に詳しい方は「え、マジで!?」となったかも?
2度目のMCは、めちゃくちゃ内輪ネタと恒例のグッズ紹介。
神戸公演の前日は広島公演で、広島公演が終わってその日のうちに神戸入り。21:30頃に神戸に着いて、そこから焼肉へ(@_@;)
西村さんがユッケを注文するときに「西村ユッケ(由紀江)ください」というのが内輪ネタになっているそうで、葉加瀬さん曰く、「店員さんが『?』ってなる空気も含めて僕らは楽しんでる」とのこと。
・・・ごめん、この話の何が面白いのか私には分かんない(;´∀`) どちらかというと、言われた店員さんの心境に思いを馳せるわ。頭の中が「?」となってる前で、おにーさまおねーさま方がキャッキャキャッキャしてるという図ですよね(苦笑)店員さん、ファイト!
他にも、コロッケや豚まんも食べたという話の流れから、葉加瀬さんが西村さんに「あの話、していい?」
横浜公演のときに楽屋に大量のコロッケを用意してくれていて、公演終了後に余っていたのを西村さんが「これ冷凍できるかなぁ」と言って全部お持ち帰りしたそう。
「さっきまでステージで素敵な演奏してた人が、コロッケをガッサーと鞄に詰めてた」とは葉加瀬さん談。
西村さん、めっちゃ美人でプロのピアニストでめっちゃ庶民派って・・・無敵ですやん(笑)
ちなみに持ち帰ったコロッケは、その日のうちに一気に3個食べたそうです。
これまでずっと、葉加瀬さんといえば肉!というイメージがあったのですが、「昔はいくらでも肉食べれたけど、今は魚の方がいい」との衝撃発言。そうだったのか(驚愕)
対する西村さんは、前述の焼肉屋でユッケを2回食べたらしい。もちろん2回とも「西村ユッケください」で。
今回のツアーグッズは、どれも新鮮。
新しい『はかせんす』は、ペンライトの扇子版。光ります。それも多色に光る。
「『情熱大陸』は演るからそのときに使って」という葉加瀬さんに対し、「演るって今言っちゃうの?」と柏木さんがツッコむ。「ええねん、ええねん。あ、みんな、『情熱大陸』のときは立っていいから!」
そう、葉加瀬さんのコンサートでは、1部で葉加瀬さん自身がネタをバラします。
「韓流アイドルとかジャニーズみたいに、推しの色にしたい。柏木が弾いてるときは緑、ゆきえちゃんはピンク、僕は一番派手なやつで」
隣の人も前の人も持っていましたが、結構強い光でした(+_+)
また、これからの季節にピッタリ♪ということなのか、『はかせんぷうき』なるものが登場。首から下げる仕様の携帯用扇風機です。
葉加瀬さんが実際に使って見せていたのですが、「僕でやるとサイズ感が分からんから、ちょっと由紀江ちゃんもやって」と。
はかせんぷうきを使う2人を見て、柏木さんがすかさず「今回は2サイズ作ったんですか?」
「顔の大きさが違うだけや!」
たしかにサイズ感が・・・(笑)
恒例のダジャレグッズ、今回はNH&Kトリオのアルバムタイトル『Adagio(アダージョ)』にかけて、『アダー塩』
葉加瀬さんが好きで使っているお塩だそうです。帰りにグッズ売場の前を通ったら完売していたので、気になる方はお早めにお求めください。
そうそう、今回初めて『アントニオ・タロンティーノ』を購入している人を見ました! いつも会場に持ってきた分は完売するという話はMCで聞いていたのですが、購入現場を実際に見たのは初。買った人、いい笑顔してましたよ♡
グッズ紹介というメインの仕事(!?)も無事終わり、1部ラストは『瑞風~MIZUKAZE~』
(葉加瀬さん)「今日は客席にJRの人も来てるから」
(柏木さん)「そういうこと言うのやめてくれる?」
『瑞風~MIZUKAZE~』は元々大好きな曲ですが、『エトピリカ』同様に映像が秀逸で、泣くような曲じゃないのに泣けてきました(T_T) だいぶお疲れモードなしろこです。。
いつもはドラムやパーカッションがビートを刻んで、電車が走る様子を再現している曲。それをヴァイオリンとピアノとチェロで演奏する。
トリオ用に柏木さんが編曲したそうで、常に誰かが16分音符を刻んでいます。葉加瀬さんも柏木さんの編曲をべた褒めしていました。柏木さんは急にべた褒めされて、喜び半分、当惑半分のご様子。
瑞風の車体を正面から撮った映像もありますが、なんか・・・瑞風、戦隊ヒーローみたいな顔してるね(笑)
今回のツアーのために作った映像なのか、JR西日本の広報用に作っていたものかは分かりませんが、心が洗われる映像&曲の融合です。お疲れ気味の方はハンカチのご用意を。なんで泣けたのか自分でも分かんない。。
20分の休憩を挟んで、2部はストリングス隊が加わってのステージです。
今野均(1st Vn)
加藤光貴(2nd Vn)
生野正樹(Va)
西島徹(Cb)
2部の始めは『春をどうぞ』と『ZERO HOUR』
聞き覚えはあるけれど、タイトルが全く思い浮かばなかった曲です。演奏後の曲紹介でも、ご本人が「懐かしい曲です」とおっしゃっていました。『ZERO HOUR』はエッジの効いた曲。少なくとも『室内楽』という言葉から想像する曲調ではありません。だから2部は室内楽「(風)」
2部最初のMCは、今野均ストリングスの紹介。今野さん、生野さん、西島さんはお馴染みのメンバー。2ndヴァイオリンの加藤さんは、『題名のない音楽会』の企画『題名プロ塾』で葉加瀬さんに見出され、今回のツアーに参加することになったそうです。
「1位じゃなかったけどこの仕事をゲットしたラッキーボーイ」といじられておりました。
加藤さんは、葉加瀬さんのお嬢さんと同い年の23歳。
「ついに子供と同い年の男がステージに上がるようになったか・・・」と、葉加瀬さんの心境は複雑そうでした。会社員でもありますよね。新入社員の親の年を知ってビビる、みたいな(笑)
続いては『Another sky』と『シシリアンセレナーデ』。方や空、方や海をテーマにした曲。『シシリアンセレナーデ』の映像は朝日と夕日だそうです。見ているときには気づかなかったので、演奏後に知って、もう一度最初から見たいと思いました。。
葉加瀬さんは大の釣り好き。
「神戸が誇るサンテレビの人気番組『ビッグフィッシング』。今月からそのエンディング曲を担当しています」
もしや念願だったりして! 数日後には、番組の司会を務める阪神師匠(オール阪神巨人の阪神さん)とロケに行くようで、いつ放送されるか楽しみです☆
『To Love You More』は言わずとしれたセリーヌ・ディオンの曲。
映像は、振付家の島崎徹さんが振りを付けたダンスです。葉加瀬さんから「島崎さんは神戸女学院大学で教えている」という話が出たので、映像を見ながら「ダンサーは女学院の学生?」と思っていましたが、帰って島崎さんについて調べていたところ、やはりあのダンサーたちは学生だと判明しました。出演した子たち、嬉しいだろうなぁ。
「今日は島崎さんが来てるから、絶対に間違うな。気合い入れて弾くように!」
と、メンバー全員に睨みをきかせます。言われた皆さん、苦笑い。他の曲より音に圧を感じたのは気のせいでしょうか(・。・;
本編ラストは『リベルタンゴ』と『ハンガリー舞曲第5番』。いずれも大曲です。陸上競技のトラック中距離種目で、最後の1周を400メートル走並みに全力疾走する感じ?
アンコール1曲目は、1部で予告があった『情熱大陸』。はかせんすを持っている人は、1階席はそれなりにいましたが、2階席、3階席はポツポツ・・・いや、ポツ。まだ浸透してない? それともフェスティバルホール公演に行くお客さんの所有率が高いだけ?
室内楽「(風)」コンサートとは思えぬ盛り上がり。スタンディングがある時点で室内楽「(風)」ですらないかもしれない。
と思っていたら、ほんとのラストはアルバムタイトルにもなっている『Adagio』
「テレビをつけるといろんなニュースがある。でもそんな中でも希望を持てるように」
という思いで作ったそうです。冒頭はドキッとするシーンですが、徐々に希望が垣間見える社会派の映像でした。
演奏が終わり、メンバー全員がはけた後は、映画のエンドロールのようにスクリーンに関係者の名前が流れます。
映画館でもそうだけど、エンドロールが終わるまでが映画の上映じゃないですか(エンドロールの後に映像が入る作品もあるし)。まだ客席の照明もついてないってことは、そういうことじゃないですか。みんな(私の周りの席の人)喋り出すの早いよ。まだスマホ出すの早いよ。スマホの光って、すっごい目立つんだよ…。
これから行かれる方、エンドロールが流れても、客席の照明がつくまではスマホを見るのはどうか我慢してください!!
私の中では初となった、葉加瀬太郎@神戸国際会館。
フェスでのテンションに慣れているからか、それともバンド編成ではなかったからか、全体的におとなしい印象を受けました。お客さんも、三本締め(?)の手拍子になかなかついていけておらず(フェスだと、リハーサルがあったかのように一発で揃う)。キレッキレのトークも鳴りを潜め・・・まではいかないけど、いつもの切れ味とちょっと違う感じ。でも、たまにWOWOWで放送される東京公演の映像を見ても同じ印象を受けるし、昨年の香川公演でも「なんかちょっといつもと違う?」と思ったから、ほんとはこっちがデフォルトなんでしょうね(・.・;) あ、決して営業妨害ではないです(笑)
1部はリラックスした柔らかい音
2部は真ん中に立つ人が放つ凛とした音
曲調や編成が違うというのもあるけれど、1部と2部ではヴァイオリンの音が違って聴こえました。もちろんどちらも素敵なことに変わりはありません☆ 一度で二度おいしい。いや、映像もあるから三度おいしい。
NH&Kトリオによる春ツアーが終わったら、次はあの(平均年齢の高い)バンド編成での秋ツアーがスタートです。次はやっぱりフェスティバルホールに行くぞー!!
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