※本記事には広告が含まれています。
こんにちは、しろこです。
好きな音符は3連符です。弾くとなると正確に三分割できないんだけど、3連符のノリがたまりません。これ多分、分かってくれる人は分かってくれると思います( ̄ー ̄)ニヤリ
11月のレポはなんとこれが4つ目。
いや、ほら、芝居とかコンサートのチケットって、公演日の数ヵ月前に取るじゃないですか。。まさか11月中旬以降、本業も副業も立て込むことになろうとは…。
というわけで、今回は投稿がいつもよりだいぶ遅くなりました(;_:) でも、感じたポイントだけは帰りの電車の中でばっちりメモしたので、終演後の興奮そのままのテンションでいけると思いまーす!
2022年のライブ納めは、いつしか恒例となった新歌舞伎座でのレ・フレールのライブ『キャトル座』
何の公演でも、チケットが届くとまずは会場のウェブサイトで座席表を確認します。
(ワナワナ…)
最後の最後で神席が来ました。いつものセッティングだとしたら、顔も鍵盤もばっちり見える位置(前方の中央より気持ち下手)のはず…。予想通り、顔も指もばっちり見える席でした!ありがとうございます!!
2021年の『キャトル座』レポでも書きましたが、新歌舞伎座の名前からも分かるように、コンサートホールや劇場とは少々趣が異なります(歌舞伎専用の劇場ではありません)。
初めて新歌舞伎座でレ・フレールがライブをやると聞いたときは、「なぜに新歌舞伎座で?」と思いました。MCで、お二人の口からも「独特の雰囲気がある会場ですね」みたいな感想がありました。
慣れって怖いですね。今となっては、キャトル座といえば新歌舞伎座です(笑)
【開演】16:00
<第1部>
Twenty Fingers Boogie
Victory
SAMURAI Funky
彼こそが海賊
恋文
花灯り
Stella
Family
Dance in the Forest
On y va!
【休憩】20分
<第2部>
Timeless~時~
Timeless~きせき~
NBAYEH
Eagle II
Cobrette
COBRA
HAC
MAMMAWEH-A!
リトル・ドラマー・ボーイ
ノエル・ド・キャトルマン
<アンコール>
Boogie Back To Yokosuka
【終演】18:05
客席の照明が落ち、幕の向こうで演奏スタート。
下手から上手に向かって永谷園カラーの幕が勢いよく開きます。自動じゃありませんよ。スタッフが幕の端を持って、摺り足でダッシュして開けるのです。立派な妙技。
白亜の宮殿を模した…ような暖かみのあるセット。すみません、だいぶ言葉を選びました。舞台は鑑賞者の想像力に委ねられる部分も大きいのです。
その前にスタインウェイのグランドピアノが1台。
守也さんは黒系、圭土さんは白系(と帽子)と、安定の出で立ち。
1曲目は『Twenty Fingers Boogie』。静かに始まるのでバラードかと思いきや、すぐに曲調が変わり、その後は終始ミュート奏法でタップダンスの音を表現します。絶対音感のない人間には聞き分けられませんが、世の中のいろいろな音が音名で分かるって、どんな気分なんでしょう。。本当にタップダンサーがタップを踏んでいるようなリズムと音でした。
2曲目は『Victory』。これを聴いて、なぜか谷村新司さんの『チャンピオン』が頭をよぎりました。テンポは全然違うし、かたや歌詞のある歌、かたやインスト曲なのに。そしてなぜか泣きそうになりました。お2人が「速弾きの限界に挑戦した」というぐらい疾走感のある曲(伴奏が速弾き)なんですが、勝利をつかむまでの苦難が旋律の中に感じられて…(しろこ、だいぶお疲れモードでコンサートに行く(^_^;))。
そして、この曲をオーケストラで演奏するならどうなるかが自然と頭に浮かんできました。ここはトランペットをトップもってきてブラスセクションで、とか、ここはむせび泣くバイオリンで、とか。彼らの曲は、実際にはピアノだけで演奏されているんだけど、「これがオーケストラなら…」と創造力をめちゃくちゃ刺激されるものが多いです。
『SAMURAI Funky』『彼こそが海賊』はすっかりライブの定番となりましたね。しっかし1度短いMCを挟んだとはいえ、『Twenty Fingers Boogie』『Victory』『SAMURAI Funky』『彼こそが海賊』と激しい曲の連続。私は最近薬指と小指が動きにくくなってきたので、彼らの指は一体全体どうなっているのかとても気になります。。いや、もちろん弾いてる量は比較にもならないですけど(;´Д`) あ、あと、守也さんのグリッサンドはいつ見ても見事。指1本でも4本でもキレイに粒が揃っていて音が強い。私はグリッサンドの度にどこか傷めます(←比べるなって:苦笑)。
一転して、ソロはしっとりと。圭土さんは『恋文』、守也さんは『花灯り』を披露。どちらも情感たっぷりの曲です。
ソロのあとは、9月に発売された新譜『Timeless』から『Stella』『Family』『Dance in the Forest』と小気味良い曲が続き、1部ラストは観客との掛け合いでおなじみの『On y va!』。「待ってました!」と思った人が多かったのか、手拍子がいつもより速い(;・∀・) それに負けじとアップテンポで弾くお2人、すごいっす。。
2部は『Timeless』からがっつりと。『リトル・ドラマー・ボーイ』と『ノエル・ド・キャトルマン』は以外は全て『Timeless』の収録曲です。1部と合わせて、『Timeless』の全曲を演奏してくれました。
『Timeless~時~』は、柱時計の振り子と秒針の音をミュート奏法で表現。奥行きのある明かりの消えた部屋で、大きな柱時計がいついかなるときも静かに正確に時を刻んでいる…という絵が浮かびました(私、多分人より想像力が旺盛なのです(^o^;))。温かいような寂しいような曲で、『Victory』とは違う感情でまた泣きそうに(←どんだけお疲れモードだったんだ:苦笑)。
続いて『Timeless~きせき~』へ。『Timeless~時~』が夕暮れから夜にかけてなら、『Timeless~きせき~』はカーテン越しに部屋に朝日が差し込んできて、新しい一日が始まる…という私の勝手なイメージです。ライブが良かったのでアルバムを買いましたが、ブックレットにライナーノーツがなかったので真相は分かりません(^_^;)
そしてここから、『NBAYEH』『Eagle II』『Cobrette』『COBRA』『HAC』『MAMMAWEH-A!』と怒涛の守也ワールドへ。ちなみに発音ですが、『NBAYEH』は『ンーバイエー』、『MAMMAWEH-A!』は『マンマウィーア』のようです。
「取材でインタビュアーの方に『どういう意味ですか?』って聞かれるんです。その方もGoogle検索でいろいろ調べてくれたみたいなんですけど、見つからない、と。これはですね、意味はないんです。息子が『ンーバイエーンーバイエー』って言ってたのをそのままタイトルにしました。『マンマウィーア』も息子の造語です」
まさかの展開。てっきりアフリカのどこかの言葉かと思いましたよ。『ンジャメナ』とか『ンゴロンゴロ』とか、『ン』から始まる言葉(地名)があるし、アフリカの民族音楽で使われるような打楽器の音が入っているし(;´∀`)
「『COBRA』も『Eagle』も、動物の名前が多いですね。しかも強そうな動物の名前。前半で弾いた『Victory』の速弾きの限界に挑戦といい、発想が小学生男子ですよね」
と、お2人で笑っておられました。微笑ましい^^ ピアノ大好きな男の子がそのまま大人になった感じです。
この守也ワールド、圭土さんからは「自分はピアニストなのか? ベーシストやパーカッショニストじゃないかと思う」とのご感想。
それもそのはず、弦をミュートして鍵盤でベースパートを担当するのはまま有ることですが、ピアノの椅子を叩いてリズムを刻むのです(叩く用の椅子は別に用意されます)。椅子の下にマイクを置いて叩くと、なんとなくカホンのような音がするんですね(@_@;)
最初は弦にネックレスのようなチェーンを置こうとしたそうです。そうするとシタールのような音になるらしい。でも、スタジオからNG。
ならばペダルを踏んだ状態でピアノを叩くのはどうか。それもNG。
「椅子なら叩いていい?」で、やっとOKが出たとのこと。
苦肉の策というやつですか…。
『聴く曲』というより『見る曲』だと思います。会場で聴いている(見ている)分には「面白いなぁ」「すごい発想力だな」と思いましたが、CDで聴くとちょっと落ち着かない(意見には個人差があります)。
本編ラストは『リトル・ドラマー・ボーイ』から、一足早いクリスマスプレゼントの『ノエル・ド・キャトルマン』。そしてアンコールは『Boogie Back To Yokosuka』と、純粋な1台4手を堪能できる曲が続きました。
本当に楽しそうに弾く。家でCDを聴いていても笑顔が浮かぶ。実にいい2022年のライブ納めだった・・・と、CDをヘビロテしながら数日間余韻に浸っていたところ、出演者のコロナ感染で中止になった某コンサートの振替公演が年内に行われることになりました。なので、この日はフライングのライブ納め(なんだそれは)。
素敵な時間をありがとうございました。パワーをいただいたおかげで、翌日からの再びのオーバーワークもなんとかこなせました(ーー;)
お二方、来年も大阪に来てくださいねー! 待ってまーす!!
コメント