~劇中バレエにご注目!~宝塚宙組公演『アナスタシア』(11/21@宝塚大劇場)【観劇レポ/感想】

宝塚

※本記事の写真について:宝塚大劇場では、開演前の写真撮影は禁止されていません。

本記事には公演のネタバレを含みます。

コロナ前は1~2ヶ月に一度のペースで観劇していた宝塚の舞台。

前回の観劇から約1年。

出演者数を減らしていたり、生演奏ではなかったりと、これまでの舞台を観ていた人間からすると、多少迫力に欠ける部分はどうしても否めませんでした。

でもやっぱり、私は生の舞台が好きだー!

皆さん、こんにちは。しろこです。

前回観劇に行ったときに、大劇場のすぐ隣に移転・建設中だった宝塚ホテルが晴れて開業。阪急宝塚駅到着時の車内アナウンスでも「宝塚ホテル前」との文言が加わっており、劇場に入る前から思わぬところで時間の流れを感じてしまいました^^;

ほぼ全ての座席の販売を再開したということもあり、席を選ばなければ、一般発売日翌日でもわりとどの公演日も空席がありました。

今回は久しぶりに2階席(S席の右ブロック)で鑑賞。ショーで客席下りがあるときは、たとえA席の後ろの方でも1階席にしますが、客席下りなんてもう当分ないもんね(T_T)(経験したことがある方は分かると思いますが、客席下りがあるときの2階席の疎外感たるや、筆舌に尽くしがたい・・・

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大劇場の感染対策

・マスク着用必須
・入場時の手指消毒
・検温
・レビューショップ(劇場入口すぐのところ)の出入口は1ヶ所に集約
・ホワイエの使用中止
・オペラグラスの貸出中止
・チケットのQRコードは自分で読み取り機にかざす
・幕間休憩中の客席での飲食禁止(水分補給は可)
・幕間休憩は35分間に延長(コロナ前は30分間)
・終演時の分散退場
・『会』の集団はいない(出待ち・入待ちもなしらしい)

改札前のロビーで、キャトルレーヴ(グッズ売場)の時間ごとに区切った入場整理券を配布していました。それがかなり長蛇の列になっていて、並ぶと開演時間に遅れそうだったのでキャトルレーヴ入店は諦めました(何を買うわけでもないけど、毎回見てるだけで楽しい)。入場制限するのはいいけど、整理券配布じゃなくて、ネットで入店予約できるようにすればいいのに。。

壁掛けカレンダー数種類は、改札前ロビー横の郵便局でも1人1点に限って販売されています(11/21時点の情報)

また、自動発券機の列も気になりました。

1人がお連れさんの分も購入したときは、必ず自動発券機で発券しないといけないのかな?公式HPでチケットを購入すると、公演日当日になって初めてQRコードが取得できます。それをスマホに表示させるか、印刷して改札に持っていくと入場できるシステムになっています(なぜか「発券用のQRコード」も併せて取得できました)。

どういう場合に自動発券機での発券が必須なのか分かりませんが、そのまま改札できるQRコードをお持ちの方は、発券機に並ぶ必要はありません(記念にチケットがほしいという気持ちは分かる^^;)。

宝塚さん、キャトルレーヴの入場整理券の配布と自動発券機での発券、改善の余地ありです( ̄ー ̄)

それはそうと、泊まりがけで観劇に来る人で、スマホを持ってない人はどうするんだろうか。。

宝塚は歌舞伎同様、通常は幕間休憩中に客席で飲食可能(劇場でお弁当も売ってる)です。でも今は禁止しているということもあり、幕間休憩中(開演前も)の客席はかなり静かでした。列の中の方の席になったとき、通路側の席の人が早々にお弁当を膝の上に乗せてると、外に出るのにもんのすごく気を遣うので、個人的には飲食禁止のままでいいです(苦笑)(私は中の方の席になったとき、休憩時間に入ったらすぐ外に出て、2幕開演の直前まで戻りません(- -;))

それでは、約1年ぶりの宝塚生観劇レポ、マニアックにいきまーす!

本記事には公演のネタバレを含みます。

参考情報

ロシア革命で殺害された皇帝一家の末娘アナスタシアが、密かに生き延びていたという『アナスタシア伝説』に基づいた作品。原作者のテレンス・マクナリー氏は、今年3月、新型コロナウイルス感染症のためお亡くなりになられたそうです。

『アナスタシア伝説』とは

アナスタシア・・・ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ2世とアレクサンドラ皇后の第4皇女。

1917年、募り積もった不満が爆発した民衆が蜂起し、これに軍隊も加わったことでロシア革命が勃発。皇帝ニコライ2世は退位。当時17歳だったアナスタシアを含む一家全員、側近、使用人はエカテリンブルクに移送され、処刑される(劇中では全員銃殺だが、史実では、子どもたちはコルセットに縫い付けられていた宝石が防弾ジョッキのような役割を果たして即死できず、複数回打たれたり銃剣で何度も刺されたりして虐殺された。その後、皇帝一家らの遺体は焼却・硫酸をかけられるなどして損壊され、森に埋められた)。

しかし、ソ連政府が「処刑したのはニコライ2世のみである」と発表したため、皇帝以外の生死は謎とされていた。そのため、アナスタシアの生存説がまことしやかに囁かれ、多数の『自称アナスタシア』が出てくることとなった。

なお、皇帝の子どもたちのうち、行方不明とされていた2人の遺体が2007年に発見され、DNA鑑定の結果、皇太子アレクセイとその姉であることが判明。これで、ニコライ2世一家全員が処刑されていたことが明らかとなった。

あらすじ

20世紀初頭のサンクトペテルブルク。ボリシェヴィキの襲撃により、ニコライ2世とその一家は銃殺される。ロシア革命から10年。皇帝一家の中で唯一、アナスタシアだけが生き残ったのではないかという噂が広がっていた。詐欺師であるディミトリは、アナスタシアを探し出した者に莫大な報奨金が支払われるという話を耳にする。そこで相棒のヴラドと共に、誰かをアナスタシアに仕立て、報奨金をだまし取ろうという計画を企てる。そこに記憶喪失の娘アーニャが現れ、アナスタシアになるべく行儀作法やダンスなどの様々なレッスンを重ねていく。「パリで誰かが私を待っている…」そう語るアーニャと共に、ディミトリとヴラドはパリへ向かう。しかし、「アーニャがアナスタシアであれば銃殺せよ」との命を受けたグレヴもまた、パリへと向かうのであった。

主な配役

ディミトリ:真風 涼帆
ロシア革命の混乱の中を悪事に手を染めながらも懸命に生きてきた青年

アーニャ:星風 まどか
皇女アナスタシアによく似た記憶喪失の娘

グレブ・ヴァガノフ:芹香 斗亜
ロシア新政府の役人

マリア皇太后:寿 つかさ
アナスタシアの祖母

ヴラド・ポポフ:桜木 みなと
ディミトリの相棒。落ちぶれ貴族

リリー:和希 そら
マリア皇太后の側近。ヴラドの元恋人

よかったところ

民衆の群舞

どの作品でも、民衆の群舞のシーンがめちゃくちゃ好きです。

下級生が担うことが多いシーンなので、正直、顔と名前が分かる人はいません。『スカーレット・ピンパーネル』しかり、『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』しかり、『ベルサイユのばら』しかり、『エリザベート』しかり、抑圧され続けてきた民衆の怒りが爆発したときの群舞には毎回惹き込まれます。

生観劇だと全員をしっかり観ることはできないけど、群舞だから出せる力強さが体にズーンと響いてきます。逆に映像だと、一人ひとりの表情や指先の演技まで分かります。

<よかったところ>と言いながら、今は出演者数を間引いているので、前述した公演の群舞に比べるとちょ~~~っと物足りない感じは否めません。民衆の群舞に関しては、数は力だ!

1幕最初の方でアーニャがソロを歌うときのヴラドの表情

凰稀かなめさんが宙組トップだった頃の桜木さんは結構好きだったんですが、学年が上がってくるにつれ、ちょっとなぁ・・・演技に深みがなぁ・・・と思っていました(ファンの方、すみません。。)。

でも今回のお髭のおじさん役、結構ハマってたと思います(『ME AND MY GIRL』のパーチェスター系?)。歌うアーニャを後ろから見ているときの表情がコロコロ変わって、キュンとしました(*^^*)

普段は男役の寿つかささんと和希そらさんの女役

やっぱり男役が演る女役は、彼ら(彼女ら?)にしか出せない雰囲気があります。

特に和希さん、声の使い方が元宙組の純矢ちとせさんっぽい!(最大限に褒めてます。好きだったぁ。。)酸いも甘いも知り尽くした、したたかで男顔負けの女役がお似合いでした。

映像と舞台奥に映る影

数年前から、背景に映像がよく使われるようになりました。

最初のうちは取ってつけたような感じがしていたけど、今回は演技と場面設定と映像とがよく調和していたと思います。背景に映る影を逆さまにしていたりと、奥行きのある舞台ならではの演出でした。

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いかにも海外ミュージカルという感じのポップな曲や壮大な曲ばかりで(宝塚のために1曲追加で描き下ろしたとのこと)、毎度のことながら何の予備知識もなく観ましたが、特に引っかかる部分もなく楽しめました(『天は赤い河のほとり』では、真剣に観てたつもりだったのに最後の最後で「はて、この人は一体いつ仲間になったんだろう…」とモヤモヤした)。

久しぶりに2階席から観劇して、計算されたフォーメーションや贅沢な舞台機構など、あらためて宝塚の舞台って特別感があるなと思いました^^

ん?と思ったところ

オーケストラの生演奏はないのに、指揮者はいる

少しでも「生」感を出そうとしているのか分かりませんが、スピーカーに向かって指揮をする姿にちょっと違和感がありました。でも、帰るときに近くにいた人がお連れさんに「オーケストラも再開したんやなぁ」と言っていたので、、、そういう狙い?! 違うか^^;(そう言われたお連れさんは、「え?指揮者だけやったやん」と、ちゃんと訂正してました)

2幕開始すぐの曲での手拍子

手拍子が自然発生したんですが、あの曲調なら、1拍3拍じゃなく、2拍4拍で打つ方がいいんじゃないかと・・・。手拍子のリズムをどうにも体が受け付けず、一緒に手拍子できませんでした(苦笑)(私の感覚がおかしいのかなぁ。。←長いこと電子オルガンを弾いてるので、リズム感はあると思ってるんですけど。。)

これから観劇する方へーぜひ注目してほしいところ

クライマックスに向けての2回の2人芝居

2幕の終盤、マリア皇太后とアーニャ、グレブとアーニャの2人芝居があります。音楽は一切なし。舞台上には2人だけ。演技力のぶつかり合いです。

客席の空気も、緊張感が漂っていたように思います(私が今まで生観劇した中でのNo.1の2人芝居は、『白夜の誓い —グスタフIII世、誇り高き王の戦い—』の後半でグスタフ(凰稀かなめさん)とアンカーストレム(緒月遠麻さん)が対峙するシーン。誰か分かってー!)。

劇中バレエ

2幕に劇中バレエがあります。

私が観劇したとき、始まってすぐくらいにオデットの頭飾りがずり落ちました。それをすかさず取り、しばらく手に持ったまま踊っていましたが、腕を後ろに回して舞台袖に向けて広げる振りのときに舞台袖に投げた!

アクシデントに対し、最善の対処法だったと思います。切り抜け方もさることながら、劇中バレエでバレリーナを演じるだけあって、脚力強いなと関心。

その後登場したロットバルト。ピルエットがすごかった!速いし軸はぶれないし、ほぉ~( ̄ο ̄)状態になりました(←語彙不足)

オペラグラスで見たものの、観劇中は2人とも誰か分からず。あとでプログラムを見たら、オデットは潤花さんロットバルトは優希しおんさんでした。

トップコンビも出ているシーンだったのに、他の出演者そっちのけで劇中バレエを食い入るように観ました。

これが生の舞台のいいところなんです!

映像だと、どうしても特定の人にロックオン状態になるので、周りで何かが起こっても分からない。でも、主役じゃなくても、舞台の奥に居ても端に居ても、見てる人は見てるから、みんな頑張れ!(←おかんの心境)ほんとは全員均等に見たいのさー!目がいくつあっても足りなーい!

ショーでの芹香斗亜さんの笑顔

劇中、芹香さんは一切笑いません(そういうタイプの役)。でもショーでは一転、笑顔が弾けてます♪

一本物の作品でも最後にちょっとだけショーがついてるのっていいですよね~^^

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約1年ぶりの宝塚生観劇。

マスクをしていつも以上に真剣に観てたら息苦しくなって、帰りは若干フラフラに。そして次の日は体が筋肉痛でした(笑)←どんだけ真剣に観てたんだか(^_^;)

大劇場の千秋楽ライブ中継は平日だから観れないけど、東京公演のライブ中継は観たいなぁ。それよりもまずは、無事に千秋楽を迎えられますように。。( ̄人 ̄)

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