お盆に想う

しろこの頭の中

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こんにちは。しろこです。
今日は送り盆ですね。

お盆、好きですか?

「おじーちゃんおばーちゃんに会えるから好き!」という子もいれば、「旦那の実家に行かないといけないから嫌い…」という方もいらっしゃるでしょう^^; そもそも、好き嫌いで判断するものでもないですが(笑)

私はお盆が好きです。

お盆休みのない職場が多かったので、社会人になってからお盆の時期に帰省したのは2、3回しか
ないのですが(今年も働いてます)、お盆は特別感があります(通勤客が減って電車が快適な点も好きです(^_^)v)。

12日にお仏壇の掃除をして、法要のときに使うちょっといい仏具を出す。

13日にお墓参りに行って、御霊供をこしらえ、迎え火を焚く。いつもはご飯をちょびっとしかよそわない祖母が、お盆のときは山盛りによそってました(笑)

15日の夜に家の近くの海に行って、岸壁にロウソクを立て、菊の花束、お線香、お酒を海に流す(今だと「環境破壊だ!」とか言われちゃうのかなぁ。。流すのは包装紙や輪ゴムを取った状態の花束で、お酒も中身だけです。念のため)。

祖母曰く、うちの御霊供はわりと質素だそう(ご飯、高野豆腐、お揚げとか椎茸の煮物、そうめん、畑で採れた野菜)。

母方の家のお仏壇には、キュウリとナスビに爪楊枝が刺さったもの(このページの画像)がお供えされていて、子供心に「何かのおまじない?」と思ってました(笑)

大人になってふと思い出して調べたところ、「精霊馬(しょうりょうま)」というお供え物だそうです。キュウリは馬、ナスは牛を模したもので、家に帰るときは馬に乗って早く帰ってきてね、あちらに戻るときは牛に乗ってゆっくり帰ってね、という意味が込められているそうです。

近しい人を亡くした経験がなかったため、子どもの頃は「お盆=ただのイベント」でした。

10年以上前に同居していた父方の祖父を亡くし、数年前に母方の祖母を亡くしました。それから、お盆はただのイベントではなく、特別な期間になりました。

小さい頃から共働き家庭だったので、祖父母が親代わりでした。

目に見えて弱ってきていたので、帰省する度に「これで最後かも…」と覚悟はしていましたが、亡くなった連絡を受けてから荼毘に付すまで泣きっぱなしでした。

そんな私に祖母(父方)が言ったこと。

「そんなに泣いてたら極楽浄土に行く道を迷うたらいかん。死んだ人は時々思い出すぐらいでちょうどええんや」

お盆がその時なんだと思います。

祖父は讃岐弁で言うところの「せからしげな人」(=せっかちな人)だったので、早々と12日には帰ってきてるんじゃないか、とか、歴代のにゃんこたちも一緒かな~、いや、にゃんこたちはじーさんのこと嫌いだったから別便かな~(苦笑)とか、あっちで仲良くしてるかな~、とか(母方の祖父は、母が20代の頃に亡くなったそうです)。

今年もいっぱい思い出しました。そしてまた泣く。。

・・・というか、お盆の1週間ぐらい前からわけもなく急に涙ぐんだり、夢にあっちの世界に行った人やにゃんこたちが出てくるんですよねぇ。。私、霊感ないはずなんですけど^^; あ、でも、霊感はないけど、一部の寺社仏閣に行ったときとか自然の中に身を置いたときに、『気』みたいなのを感じることはあるな、そういえば(笑)

私の地元は田舎も田舎、限界集落なので、今でも大なり小なりお盆の風習は残っていますが、こういった日本独自の風習が廃れていくことに対して、痛惜の念を禁じえません。

1400年も受け継がれているのは、この行事と人々の思いが切っても切れない関係にあるからだと思います。

クリスマスやハロウィンもいいですが、年に一度、自らの系譜に思いを巡らせてみませんか。

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今日は終戦の日でもありますね。
送り盆と終戦の日が同じ8/15であることはただの偶然と思いますが、亡くなられた方々の御霊に思いを馳せることに変わりありません。合掌。

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