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こんにちは、しろこです。
拙ブログでこれまでに何度も取り上げた上原理生さん。
昨年に続き、今年もビルボードライブでの公演がありました。
しかも今回は、ミュージカルファンにはおなじみの石井一孝さんとのデュオ。
その名も「Las Voces(ラス・ボセス)」
英語でいうと「The Voices」
だがその真意は・・・音の響きが「ラスボス」だから。
分かっちゃいたけれど、名前に違わぬ声の圧でした(笑)
<出演者>
石井一孝(Vo)
上原理生(Vo)
進藤克己(Pf)
佐野まゆみ(Vc)
<セットリスト>
※分かったものだけですが…
勝手にしやがれ(沢田研二)
あずさ2号(狩人) ほか、昭和歌謡4曲のメドレー
病院の対決(『レ・ミゼラブル』より)
ジャマイカ(ボビー・コールドウェル) ※石井さんソロ
No Rain, No Rainbow(石井さんのオリジナル曲) ※石井さんソロ
グラナダ ※上原さんソロ
Por una cabeza ※上原さんソロ
『イザボー』メドレー
<アンコール>
One Day More(『レ・ミゼラブル』より)
石井さんはシルバーのスーツに中折れ帽、上原さんは白のスーツに中折れ帽と、心なしか昭和を感じる出で立ち。
そして始まる・・・昭和歌謡メドレー。
しろこ、ギリ昭和生まれ。『あずさ2号』は誰の持ち歌かまで分かりましたが、『勝手にしやがれ』はどこかで聴いたことがある程度。4曲メドレーのうちのあとの2曲は分かりませんでした。分からなかったんだけど、「なんかこの2人に合ってる…」と思いながら聴いておりました。彼らの持ち歌と言われても何の疑いも抱かないと思います。
狩人にかけて、石井さんが兄、上原さんが弟。
何の兄弟かと申しますと、「特濃」兄弟。
似てるんです、顔が。
狩人に似てるのではなく、石井さんと上原さんが似てるの。
顔の濃さと雰囲気が(笑)
写真で見るとそうでもないんですけど、この日みたいに並んでいると、実は血縁関係があるんじゃないかと思うほど。
「僕らより顔が濃い人はハーフですから。僕らは純日本人ですけど」とは石井さん談。
上原さんがデビューした頃、周りから
「石井一孝さんに似てる。会っておいたほうがいい」
「上原君に似た人がいるよ」
とかなり言われたのだそう。
そして石井さんにいざご挨拶に伺った時、石井さんの方から「俺たち似てるよね」と言われたそうです。
声質は違うけど、声が大きいところも似てる。
上原さん曰く、「稽古中、部屋のあっちとこっちにいたのに、石井さんの声だけ何言ってるか分かるぐらい聞こえてきた」そうです。
石井さんは明るくてよく通る声、上原さんはバリトンということで、お互いが声の良さを褒め合っていました。仲いいんだな~と微笑ましかったです^^
ビルボードライブでは、その日のアーティストにちなんだオリジナルドリンクなどが販売されることがあります。
今回はドリンクに加えスイーツも登場。
ドリンクの名は「シャルルNo.6」
スイーツは「イチゴー・ニ・マミレール」
石井さんの天才的なネーミングセンスが炸裂しております。
ビルボードは一番お安いカジュアルシートでも結構するので、私はもっぱらドリンクチケット(チケット代にドリンク代が含まれている)で交換できる範囲のドリンクしか頼んだことはありませんが、ビルボードで食事するのがひそかな夢だったりします。。
さだまさしさんよろしく、歌を聴きに来たのかトークを聞きに来たのか分からなくなってきたところで、やっと歌に戻ります(案の定、時間が押していたみたい(^o^;)。
歌は、『レ・ミゼラブル』より「病院の対決」
石井さんがジャン・バルジャン、上原さんがジャベールという本役の2人が向かい合って歌う様は圧巻でした。声はもちろん、表情も対決そのもの。サイドの席でしたが、この時ばかりはサイドが特等席だったようです。
石井さんが初めて『レ・ミゼラブル』に出演した時はマリウス役、上原さんはアンジョルラス役(どちらも青年)だったので、すごい出世ですよね。。
ここで上原さんは一旦お休みで、石井さんのソロに。
石井さんは
AORのシンガー・ソングライターになりたかったそうです。それが、『ミス・サイゴン』のオーディションを受けたら合格。ミュージカルなんて何も知らなかったのに受かったというから…これはもう運命じゃないですか!
ボビー・コールドウェルの「ジャマイカ」とオリジナル曲の「No Rain, No Rainbow」を披露されました。
今後の予定は、新妻聖子さんとビルボードライブ横浜でライブをやるとのこと。
『レ・ミゼラブル』を掘り下げるという話から、初演(フランス)の『レ・ミゼラブル』の話へ。
現在我々が知っているミュージカルの『レ・ミゼラブル』とはだいぶ違っていてビックリしました。
まず、初演ではジャン・バルジャンはパンを盗まない。
だから司祭も登場しない。
ぜ、前提が…物語の前提がーーー!!!
と思うのは、フランス人から見た外国人。
フランス人にとっては言うまでもない内容なのだそうです。フランス人が書いたものをフランス人に向けて上演するから、別にわざわざ言わなくても分かるでしょ?っていうね。
石井さんの言葉を借りれば、「浦島太郎の話が、いきなり竜宮城から始まるみたいなもん(カメは助けない)」だそうです。ネーミングセンスといい話の例えといい、石井さん、絶妙すぎます(笑)
また『レ・ミゼラブル』が観たくなりました。
今度は石井さんがお休みで、上原さんにバトンタッチ。
ユニット名の「Las Voces」はスペイン語ですが、なぜかというと、石井さんが昔スペイン語を専攻していたからだそうです。
スペイン繋がりで上原さんが選んだ曲は「グラナダ」と「Por una cabeza」
バリトン歌手といえば「グラナダ」。それを上原さんのバリトンで聴けるとは…(*´ェ`*)
上原さんは今でこそミュージカルでご活躍されていますが、東京藝術大学声楽科卒の声楽家。今でも声楽科としての活動を大切にされているそう。クラシックホールで、マイク無しでの歌もチャンスがあれば聴いてみたいです。
お互いのソロが終わり、2人で歌う本編最後の曲は『イザボー』メドレー。
何曲で構成していたのか忘れるぐらい(をい!)盛りだくさんな内容。そして迫力。
劇中で上原さん演じるシャルル6世は、物語の8割ぐらいは狂った状態で登場します。
タイトルロールのイザボー(王妃)を演じていたのは望海風斗さん。
イザボーとシャルル6世のデュエットはあったけど、なんせほぼ狂っていたから、王妃の目を見て歌うことはなかったとのこと。
「先日、望海風斗さんのコンサートにゲストで呼んでいただいて一緒に歌ったんですが、初めて王妃の目を見ながら歌いました」とおっしゃっておりました(笑)
『イザボー』内の場面を切り取って、観客を「なにわの民」と呼び小芝居(?)まで披露してくださいました。観ていない方にとってはよく分からないであろう展開だったと思いますが(^_^;)
なにわの民に問いかけたのは、「どちらの顔がより濃いか」
拍手で投票ということになり、若干上原さんへの拍手の方が大きかった気がしますが、どっちもどっちという結論に落ち着きました。
「我ら、のうこう民族ですから」
もちろん
✕農耕民族
◯濃厚民族
ですよ(^m^)
アンコールは、『レ・ミゼラブル』より「One Day More」
本来はオールキャストで歌う歌。それを1人がキャラ(声)を変えて複数のパートを歌う。
ピアノの進藤さんも歌う(それもテナルディエのパートを!)。
笑う曲じゃないんですよ。
笑う曲じゃないんです。
すごく感動的で気持ちが高ぶる曲なんです。
なんですけど・・・
笑っちゃったわ(^ν^)
特に石井さんの変わり身の早さに(笑)
石井さんも上原さんも、舞台上で拝見するお姿とはまた違った魅力で溢れていました。
「ラスボス」もとい「Las Voces」、これからも活動を続けていただきたいです!
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