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今年初のビルボードライブ大阪!
そして数ヶ月ぶりの生で聴く音楽!!
こんにちは。しろこです。
行ってきました、今年初のビルボードライブ大阪。
2月以降、予約していたライブはことごとくキャンセル。ビルボード以外でも、チケットを持っていた舞台やコンサートは軒並み中止or延期(or延期に次ぐ延期or延期して中止)。
生の公演観たさに、食費を削ってチケット代に充てるような私(←良い子は真似をしないでください)。こんなに生の公演に触れられなかったのは初めてです(T^T)
久しぶりにビルボードから公演案内が届き、真剣に見ていたら目に飛び込んできたのが今回の公演【Premium Musical Selection】
ミュージカルソング大好き!
それもプレミアムなセレクションですって!
簡単な公演案内に『エリザベート』『レ・ミゼラブル』の文字!
即予約センターに電話して、無事席を確保。
<出演者>
伊礼彼方
咲妃みゆ
坂元健児
<ゲスト>
福井晶一
<セットリスト>
42nd Street(『42nd Street』より 3人)
キッチュ(『エリザベート』より 伊礼彼方)
With You(『ゴースト』より 咲妃みゆ)
勝利ほほえむ(『アイーダ』より 坂元健児)
輝く未来(『塔の上のラプンツェル』より 坂元健児、咲妃みゆ)
夜のボート(『エリザベート』より 伊礼彼方、咲妃みゆ)
対決(『レ・ミゼラブル』より 福井晶一、伊礼彼方)
愛せぬならば(『美女と野獣』より 福井晶一)
明日への道(『ルドルフ・ザ・ラスト・キス』より 坂元健児)
あなたはいない(『シャボン玉とんだ宇宙までとんだ』より 咲妃みゆ)
彼を帰して(『レ・ミゼラブル』より 全員)
<アンコール>
Tomorrow(『アニー』より 全員)
それでは、しろこの独断と偏見に満ちた出演者紹介とライブレポ、行ってみよー!
まず伊礼彼方(いれい かなた)さん。日本人とチリ人のハーフで、舞台映えするスタイルです。野太いよく通る声をしています。
初めて拝見したのが、今年の2月(コロナ前)。兵庫県立芸術文化センターで上演された、音楽劇『星の王子さま』です。
それまで、名前は聞いたことがあったけど、どんな役者さんかは存じませんでした。『星の王子さま』を拝見した印象は、「スタイルが良くて、小声でも台詞が聞き取りやすい人」
しかし、上演後のトークコーナーで印象が一変しました。
超ラテン系のおにーちゃんやん!笑。
作品の内容や役のイメージとは違い、喋る喋る。
そのときは狙ってるのか素なのか分からなかったんですが、今回ビルボードで拝見して、「あ、素でよく喋るラテンな人だ」と思いました(笑)
合間のトークでご本人が、
「僕、ラテン系じゃないですか。だから大阪の人にはものすごく親近感を持ってるんです」
とも。
「今回のステージはコロナ対策ということで、スタッフの方がこれ(譜面台のような脚がついたシールド)を作ってくれました。舞台上を移動するときはこれを持って移動します。だから、こっちからお客さんに飛沫が飛ぶことはありませんが、大阪のお客さんはね、よく喋るから客席からステージに飛んできますよね」
と笑いを誘っておりました(※ライブ中は飲食禁止・マスク着用必須だったので、さすがに今回は静かでしたよ^^;)。
たしかに他のコンサートや舞台でも、演者が「開演前のうるささで大阪公演を実感する」とかよく言ってるし、私も大阪以外の劇場やホールに行くと、客席が静かだなと思います(^_^;)
「エリザベートに出演しているときに、舞台袖から高嶋(政宏)さんを見てて、ルキーニ(高嶋さんの役)やりてえ!っていつも思ってるんですけど、小池修一郎(演出家)がなびかないんですよねー」
と笑いをとって歌ったのが『キッチュ』
どれだけこの役やりたいのよ、と思うくらい力が入っていました。機敏なステップも難なくこなし、声質もルキーニに合ってる!
小池さん、ルキーニ役、考えてもいいんじゃないですか?少なくとも私は大歓迎\(^o^)/
続いてご紹介するのは咲妃みゆ(さきひ みゆ)さん。元宝塚歌劇団雪組のトップ娘役で、早霧せいなさんの相手役でした(2017年退団)。
普段のキャラ(喋り方)と相まってか、かわいらしい役やはかなさの中に芯の強さがある役が多かったような。退団公演の女郎役は、退団公演にして新境地開拓だったと思います(トップ路線で起用され続けていたようですが、私が彼女を知ったのはトップになられてからなので、知らないだけで実はいろんな役をなさっていたのかもしれませんが・・・)。
そんな役どころが多かったからか(?)、『夜のボート』がちょっと物足りなかったなぁ。。透き通ったキレイな声なんだけど、あの曲を歌うには声の深みや凄みが足りないんだよなぁ。。
『夜のボート』とは
『エリザベート』の終盤で、晩年(60歳くらい)のエリザベートと夫フランツが歌う曲。
皇帝に嫁ぎ、自由を奪われ、夫とは分かりあえず、息子は自殺し、放浪の旅に出たエリザベート(すみません、めっちゃはしょってます^^;)
旅先に迎えに来たフランツ。戻ることを拒むエリザベート。
2人の人生を夜の湖を行く2隻のボートにたとえた、聴き応えのある曲の宝庫である『エリザベート』においても屈指の名曲(しろこ談)
ミュージカルの歌は、ただの歌ではなく、役の人生を乗せる歌。歌い上げるタイプの曲(バラード系)であればあるほど、歌の上手さ(声量や声質、音の安定感)は言わずもがなですが、内からほとばしる、抑えきれない想いを乗せて欲しいのよ!(←しろこよ、お前は何者だ・・・)
そういう意味で、『With You』(『ゴースト』より)は彼女の透き通った声やはかなさにピッタリでした^^
続いては坂元健児(さかもと けんじ)さん。
正直なところ、最初は何の印象もなかったんです。ミュージカルのキャスト一覧で名前を見たことはあった・・・ような気がするんですが、その程度でした。
しかーし!!
歌声を聴いて、「知ってる!この声知ってる!おちゃらけた警備隊長演ってた人!!」と一気に記憶が蘇りました。
トークを聞いて、ここ数年の間に『1789ーバスティーユの恋人たちー』と『マリー・アントワネット』で拝見していたことが発覚(おちゃらけた警備隊長とは『1789』のラマール(役名)のこと)。
中川晃教さんのような、直線的で声量のある鋭い声とでもいうのでしょうか。万人受けする声ではないと思うんですが(聴く人によっては「耳に刺さる」と思うかも。ファンの方すみません。。)声を聴いて役を思い出すくらい、歌声に特徴のある方です。
そして、伊礼さんに負けず劣らず喋る喋る(笑)
以前公演で大阪に来たときに、行く先行く先で同じ3人組(坂元さんがミュージカル俳優であることを知っている人たち)に会ったという話題で、持ち時間5分のところを1人で13分喋り続けてました。
後に出てきた伊礼さんと福井さんに「長いんだよ!」と言われ、
デュエットした咲妃さんには「歌が短く感じた」と言われ、
平身低頭で平謝りされておりましたm(__)m
最後は大阪公演のゲスト、福井晶一(ふくい しょういち)さん。言わずとしれた『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン。
福井さん「の」ジャン・バルジャンというより、福井さん「が」ジャン・バルジャンではないかと思うくらいのハマり役。
伊礼さんと歌った『対決』は迫力満点でした。
私の席はステージを真横から見る位置だったので、伊礼さん(ジャベール)と対峙しているときの鬼気迫る表情がよく分かりました(正面からステージを見ると、2人がまっすぐ向かい合っている状態)。
『愛せぬならば』(『美女と野獣』より)はビーストの慟哭のようでした(。>﹏<。)
福井さんは、本編最後の『彼を帰して』を歌う予定はなかったようです。でも、伊礼さんがお客さんに「福井さんも一緒に歌ってほしいですよね?」と聞き、一度ハケた福井さんを連れ戻してきました。
ネタかなぁと思ったものの、歌の最中に福井さんが横目で伊礼さんをチラチラ見、伊礼さんは伊礼さんでニンマリしていたので、本当に予定外の参加だったのかもしれません。
福井さんも坂元さんも、劇団四季出身。2人して上を指差しながら、「打倒・四季!」と盛り上がっていました(笑)(ビルボードライブ大阪が入っている建物の上に、四季劇場があります)
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いつも一番お安いカジュアルシートで観ていますが、コロナ対策ということで席数は普段の半分くらいでした。
か・・・快適(感泣)
ビルボードのようなライブレストランのカウンター席って、隣の人と肘が触れるくらい近いんです。
通常はそんな環境なので、隣の人がライブ中にお連れさんと話しているとかなりイラッとします(劇場でもイラッとするけど)。大きい人だと窮屈です(ごめん・・・)。
お酒を飲んでいると、においで気持ち悪くなります(全く飲めない人間は、お酒のにおいで酔っちゃうのです。私だって飲めるクチならかっこよくグラスを傾けたい!)。
私はライブ中(映画館でも)は食べずに観る・聴くに集中したいので、ありがたい環境でした。経営側のことや演者側のことを考えると、そうも言ってられないんだろうけどね。。
やっぱりビルボードはいい!
やっぱり生のステージが好き!
と噛み締めながら、家路についたのでした☆
「なんでセリフを言いながら歌になるの?」「いやー、あの感じ、無理だわぁ」というミュージカルを受け付けない方、ミュージカルソングは単独で聴いても聴き応えがあるんです♪
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