うつ病と診断されるまでから寛解するまでをつらつらと(たまに泣きながら)書いてきましたが、一にも二にも周りの理解・協力がなければ、私は今ここに存在していないかもしれません。
病気の間も普段と変わらず接してくれた皆さん、Zクリニックの皆さん、本当にありがとうございました。おかげで私は今日も生きてます(*´ω`*)
バカ正直でクソ真面目で、報われないことや損な役回りが多く世渡りが下手な人間ですが、見ていてくれる人は見ていてくれていたんだなと思うことができました。
無事寛解に至ることができたのは、
・周囲の理解・協力があったこと
・信頼できる先生に出会えたこと
・合う薬が見つかったこと
・治療に専念できたこと
・これらのおかげで、治る・治すと自分自身が思えたこと
・状況を分かった上で採用してくれる職場があったこと
に尽きると思います。
うつ病にはなったけど、なんだかんだで私は運が良かったと言えます(今は、ね)。
他にも、病気がきっかけで分かったことがいろいろあります。
普通に生きていることは普通ではない、とか、
人はストレスで病気になる、とか、
自分を騙し通すことはできない、とか、
体と心はつながっている、とか、
どれも当たり前かもしれませんが、骨身にしみました。
私がこんなことを言うのも妙ですが、ストレスは必ずしも悪ではありません。適度なストレスは、能力を向上させる一助になる場合もあるからです(アドレナリンが出て世界新記録を達成する場合だってあります)。
ただ、過度なストレスは身も心も蝕みます。
「何かがおかしい・・・」そう感じたら、その気持ちに蓋をせず、一度向き合ってみてください。話せそうだったら、誰かにその違和感を話してみてください。
また、もし誰かからそんな話をされたら、話を聞いてあげてください。
つらいことや思い出したくもないことを話すというのは、かなり切羽詰まった状態です(戦争体験者が、80代、90代になって初めて口を開くことがあるのも、同じ状態だと思います)。
「うんうん。。」とうなずくだけでも構いません。
元も子もないことを言うようですが、話を聞いてもらっても状況が改善するわけではありません。ただ、「聞いてもらえた」という安心感が生まれます。
①でも書きましたが、うつ病が寛解するということは、元に戻るということではありません。
むしろ、元に戻ってはいけません。
自分の思考のクセに気づいたり、
自分は本当はどうしたいのか考えたり、
体の声を聞こうとしたり、
当たり前は当たり前ではないと思えたり、
いろいろな発見がありました。
何より、「人は意外とやさしい」ということが分かりました(人嫌いだった私にとっては、ものすごく大きな発見です)。
この経験を糧にして、気持ちラクに、私は今、オマケの人生を生きています。
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『うつ病体験記』は今回が最終話です。
あくまでも一個人の体験談ですが、何か一つでも、読んでくださった方の一筋の光になることがあれば幸いです。今後は、寛解後に心がけていることややってよかったことなど、自分なりの対処法をご紹介していきたいと思います。
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