軽めの社会復帰~本格的な社会復帰へ【うつ病体験記⑧】

うつ病体験記

服薬を開始して1年半程経ち、抗うつ薬の量も当初の半分になり、自分も周りも「お、元気になってきたな」と思ってきた頃。

いきなり外で働くのは不安があったので、在宅でできる仕事を探すことにしました。体を徐々に慣らしていこうと思えたことが大進歩です。

クローズドキャプション制作の求人を見つけ履歴書を送ったところ、面接に呼んでもらえました。

志望理由を聞かれ、正直に

「前職でうつ病になり、やっと主治医から、少しずつなら働いても大丈夫と言われました。でも、いきなり週5日外で働くのは体力的にも精神的にも不安があるので、在宅でできる仕事を探しています」

と答えました。

クローズドキャプションを制作している会社で、実際障害者の方も働いていたので、病気や障害に理解のある会社だったのかもしれません。

めでたく採用していただき、今でもゆる~くご縁が続いています。

在宅で仕事を再開したのはとても良かったと思います。音声を聞き取って文字に起こす作業なので、集中力が必要な仕事だったこともあるのですが、1日に何時間もパソコンの前に座っていること自体が最初はキツかったです。

最初から外に働きに出ていたら、おそらくまた悪化したのではないかと思います。

在宅でこなせる量がだんだん増えてきた頃、また昔勤めていた職場の人(前回声を掛けてくれた人)が「そろそろ大丈夫になった?」と誘ってくれました。

服薬開始から2年、週5日外で働けるようになりました。

とはいえ、最初の1~2週間は通勤だけでヘロヘロに。2年の間に思った以上に体力が落ちていました。

在宅勤務を考えたタイミングでちょうど求人を見つけ、そこがたまたま病気に理解のある会社であったことといい、ある程度勝手を知った職場で働き出せたことといい、自分はとても運が良かったと思います。

なので、社会復帰への道としてはあまり参考にならないかもしれません。

でも、社会復帰を焦ってしまったことで症状が悪化した経験から言えることがあります。

絶対に焦ってはいけません。
自分を過信してはいけません。

「良いときと悪いときの波がある」

うつ病の厄介なところです。

面接でうつ病であること・あったことを伝える義務はありません。伝えることが採用に不利に働くこともあるでしょう。ただ、職歴の空白期間が長いとその理由を問われることが多いので、伝えなければならない状況になるかもしれません。伝えたことで不採用になったら、その会社とは縁がなかったと思ってください。

また、いきなりフルタイムの仕事ではなく、在宅でできる仕事や週数日勤務のアルバイトから始めることも検討してみてください。

仕事は数え切れないほどあります。仕事=会社に行くこと、という時代でもなくなってきています。

人も仕事もご縁です(私は超就職氷河期世代なので、よく「仕事は縁だ!」と励まされました^^;)。

焦ってしまう気持ちは痛いほど分かります。でも、焦ってもいいことはありません。

いろいろと試しながら、自分に合う働き方を見つけていきましょう^^

この頃から、それまでただの「害」でしかなかった自己啓発系の本を読んでも大丈夫になりました。「んなこと言っても、無理なものは無理!」と思えるようになったからかもしれません。これならできそうかな~と思うものがあれば、ゆるくやってみる程度でいいと思います。やってみて「お、いいかも」と思えたら儲けもの。やってみたけどダメだったなら、自分にこの方法は合わない、ぐらいに思っていればいいです。本なんて、好き勝手なこと書いてますから(笑)(注:私は読書好きです)

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