一進一退【うつ病体験記⑥】

うつ病体験記

幸い一番酷いときの症状(参照)は出なくなりましたが、常に重力を感じていました。肩こりや腰痛で体が重いな~と思うときは、マッサージしてもらうと気持ちがいいですが、病気で体が重たいときは全然気持ちよくありません(筋肉疲労から来る痛みではなく、脳から来る痛みなのでしょうか)。

とにかく、どうしたって体が痛くて重たい。マッサージしてもダメ、お風呂に入っても取れない。為す術なし。

しょっちゅう「モヤモヤするー!あ”ー!」と叫んでクッションを抱いていました(それに母は「モヤモヤちゃん」と名前をつけていました。肝っ玉母ちゃんです)。

その頃ひたすら考えていたのは、で書いたようにこんな↓こと。

自分、何やってんだろう・・・。
情けない・・・。
社会復帰できるんだろうか・・・。
何で体がいうこときかないんだろう・・・。
こんな小さいもの(抗うつ薬)に自分は支配されているのか・・・。

今思えば、どんだけ自分に厳しいねん、明らかにおかしいやんけ、遠慮せんと休めよ、ってなもんですがね(苦笑)

最初の頃は2週間~1ヶ月に1回のペースで通院していたので、実家と大阪を行ったり来たりしていました(実家滞在期間が多め)。

その頃の主な症状は、聴力過敏と視覚過敏。あらゆる音が耳の側でやたら大きく聞こえたり、光がやたら眩しく感じたり。

あと、お腹は減るようになったけど何食べても美味しく感じない、とか、
天気が良いことに落ち込む、とか、
楽しそうにしている人を見るとムカつく、とか。

合う薬が見つかって数ヶ月後に突然、「あ、重力がどっか行った!あ、目の前を覆っていた霧が晴れた!」という瞬間が訪れました。

このまま治る気がする!と期待したものの、次の日には元に戻り、半年くらいは良くなったり悪くなったりをひたすら繰り返す日々。

でも、重力がなくなって霧が晴れた感覚を体験したためか、徐々に治る可能性を信じるようになりました。

「調子いいかも!」と思う瞬間が訪れても、処方された薬はきちんと飲みましょう。その「調子いいかも!」は抗うつ薬の効果、もしくは一時的なものに過ぎません。「もうこんなもの(抗うつ薬)は嫌だー!」と思う気持ちは分かりますが、自己判断で飲むのを止めたり、量を減らすことはやめましょう。
うつ病になるまでストレスに耐えたんだから、あなたは正式な卒薬まで耐えられる!

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