うつ病の診断【うつ病体験記⑤】

うつ病体験記

退職翌日・・・しんどさちょっとマシ。でも寝れない。
退職2日後・・・しんどさ戻る。寝れない。

辞めたのに、もう仕事行かないくていいのに、あいつの顔見なくて済むのに・・・なんで治らないのか。

「なんでー、しんどいよー」と思うこと数日。やっと「病院に行く」という選択肢が浮かびました(病院行ってみたら?って誰かに言われたのかもしれない。。)。

そして、病院に行ったことで不調が再燃しました。

もちろん行ったのは精神科。泣きながら経緯と症状を説明した私に対し、そこの精神科医が冷たく言い放ったこと。

「仕事辞めたんでしょ?だったら別にいいじゃない」

1時間以上待ってそれで終わり(そんな事言われたら、こっちは「はぁ…」としか言えない)。

二度と精神科なんか行かないと心に誓って、泣きながら帰りました。

精神科に行くって、結構ハードルが高いことだと思います。そのハードルを越えてでも、何とかしたくて体と心に鞭打って行った人間にそれが精神科医の言うことかー!!何を傷口に塩を塗るような真似しとんねん!・・・と、今なら言える、今なら(ま、精神科医に限らず、人も物も何事もピンきりですがね(- -))。

それからまた、涙が止まらないとか、重力を感じるとか、叫ぶとか、いろんな症状が再燃しました。

12月だったこともあり、辞めて1週間後ぐらいに帰省しました。

そこで母に、「じーさんが認知症の薬もらってたクリニック行ってみん?優しそうな先生やったよ」と言われ、精神科にめちゃくちゃ不信感を抱きつつも、言いようのないしんどさをどうにかしたくて半ば藁にもすがる思いで行ってみたところ・・・

穏やかな大変いい先生でした。受付の方も看護師さんもカウンセラーの方もみんないい人でした。

そこで初めて「うつ病」と診断されました。

「え、私、うつ病?これがうつ病?」と、信じられないというか信じたくないというか、でも原因不明の不調の理由が分かってホッとした感もあり、複雑な心境でした。

なんでそういう発言になったのか分かりませんが(自分で認めたくなかったのかなぁ。。)、

「仕事辞めたんで、これでもだいぶマシになったんですけど…」と言ったら、

「う~ん、今日初めてしろこさんとお会いしましたが、本当はもっと表情のある方だと思うんです」と言われました(ほんと、どんな顔してたんでしょうね、私・・・)。

「抗うつ薬は合う合わないがあるので、合うの見つけていきましょうね」と言われ、最初に処方された薬は・・・合いませんでした(吐き気がひどかった)。

次に処方された薬も合いませんでした(凄まじい倦怠感に襲われた)。

3度目に処方された薬は、これまでのような副作用(?)と思われる症状はなかったので、「これでしばらく様子をみましょう」ということになり、量を調整しつつ結局最後までお世話になりました。

その後、原因が分かったこと、治療の道筋が見えたこと、身の回りの世話をしてくれる人がいることから来る安心感からか、寝られるようになりました。

と言っても、夜になったら眠くなる、というような普通の睡眠ではなく、完全に過眠。寝られなかった数ヶ月の反動かと思うほど、ず~~~っと寝てました。ず~~~っと寝て、たまに起きてちょっと食べて、またず~~~っと寝る生活。

1週間ぐらいかなぁ、異常に寝てました。寝れるようになると、不思議と多少食べられるようにもなりました。

一時的に多少回復したこともあり、年が明けて数日だけ大阪に戻ることになりました(何もする気が起きなくて部屋がぐちゃぐちゃだったのと、郵便物配達停止の手続きもせずに帰省したので様子見に)。

「一人で行ける」と言った気がしますが、大阪行の高速バスに乗るときに、見送りに来た母に「死にたいと思ったら、父さんと母さんとばーちゃんのこと思い出すんやで!」と言われてギュッと手を握られたのは今でもよく覚えています。

私が最初に行った精神科の例は極端かもしれませんが、たいして話も聞かずとりあえず抗うつ薬を出す、みたいなところも止めたほうがいいと思います(藁にもすがる思いなのは分かりますが、抗うつ薬を飲めばすぐ治るというものではありません)。問診でちょっと話してみて、嫌な感じを受けなかったなら、様子見のつもりで通ってみてもいいと思います。私がお世話になった精神科は、診察でまず私だけが呼ばれて、私が診察室を出てから付き添いの母が呼ばれる、という流れでした。

患者本人が付き添われることを嫌がらない限り、通院はできるだけ付き添ってあげてください。私は子どもの頃から、いわゆる「何でも一人でできる子・したい子」でしたが、最初の頃は付き添ってもらわないと不安でしょうがなかったです。だんだん良くなってくるにつれて、私が病院にいる間、母が買い物に出ても大丈夫になりました。

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