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キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
芝居とショー、私好みの2本を揃えて・・・
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
こんにちは、しろこです。
いつもはブログの本編に入る前に小話(?)を書くのですが、今回は小話なしです!
だってだって・・・
キタんだもーん!!
『蒼月抄-平家終焉の契り-』について
あらすじ
平安時代末期──。武家としてかつてない繁栄を誇った平家一門は、棟梁の平清盛を中心に、京の都にその栄華を轟かせていた。
父・清盛の寵愛を一身に受けた若き武将・平知盛(たいらのとももり)は、弟・重衡(しげひら)、従兄弟・教経(のりつね)と共に、平家の未来を担う存在として育てられる。清盛の絶対的な信頼と期待は、いつしか知盛の中に「我こそが平家を導くべき」という宿命と、清盛を裏切ってはならぬという恐れを根づかせていた。
知盛はやがて一人の才女を妻として迎える。その名は明子(あきこ)。花山院藤原家の娘にして静謐な月の気配を湛える彼女は、知盛に突如「平家の没落」を予言する。
知盛はそれを戯言と一蹴するが、清盛が病に倒れると、その言葉は現実のものとなり、平家一門は砂が溢(こぼ)れるようにその威光を失っていく。
平家の生き残りをかけて奔走する知盛。戦を忌み、民を救おうとする重衡。刀こそが忠義と信じる教経。戦況が悪化する中、三人の信念は交錯し、それぞれの運命を選び取っていく──。
やがて迎える運命の地、“壇ノ浦”。蒼く満ち、やがて欠けゆく月の下で、栄華と誇り、愛と別れを描く終末譚。
平家最後の総大将・平知盛を主人公に、父の影を背負い、誓いと喪失の果てに辿り着いた姿を、蒼月に刻まれた命の抄(しょう)として描く。宝塚歌劇オフィシャルサイトより
主な配役
平知盛:永久輝せあ
清盛に最も寵愛された武人。
明子:星空美咲
公家の娘。知盛の正室。
平重衡:聖乃あすか
知盛の弟。風流を解する武人。
平教経:極美慎
知盛の従兄弟。平家随一の猛将。
平宗盛:一之瀬航季
知盛の兄。清盛の後継者。
平清盛:英真なおき
平家の棟梁。
全体を通しての感想
『雨にじむ渤海』と同様、ポスターを見てあらすじを読んだ瞬間に「私、この作品絶対好きだと思う…」と確信。運よく先行抽選に当たって、久々にS席での観劇でした(2階席だったけど)。
拙ブログの読者の皆さまはすでにご存知のとおり、観劇レポの熱量の違いからも分かるように、私は人間の「負」の部分や歴史の「暗」の部分をしっかり描いた、決して万人受けはしない、単なる娯楽作品ではない作品が好きです。
敗者の側に興味があるのです。
今作『蒼月抄-平家終焉の契り-』、ぶっちゃけ、ストーリーも演出手法も、2021年月組公演の『桜嵐記』に似たテイストです。いや、もしかしたら、時代と主人公が違うだけで、似た「テイスト」どころではないかもしれません(;´∀`) まぁ、どちらも「滅びに向かう武士」「己が信じる道」をテーマにしているので(多分)、似る部分があるのはいたしかたないと思うんですが、うん、まぁ、似てます。個人的には好きなタイプの話だから大目に見て、、、いや、うん、似てる。それは認める(苦笑) でもこういう話、好きです(複雑)
歴史物の作品というのは、映画でもドラマでも芝居でも小説でも、めちゃくちゃ歴史に詳しい方(何年に何があってとか、この戦では誰が死んで誰が生き残ってとかがすべて頭に入っている方)は、物申したい部分がたくさんあると思います。同じ人を描いていても描き方一つで善人にも悪人にもなりますし、勝者の視点か敗者の視点かで180度違うものになりますし。
なんてったって、「歴史は勝者がつくる」なんて言葉もあるぐらいですしね(-_-;)
今作では、清盛の命令で南都焼討を行った重衡が良心の呵責に苛まれるシーンがあります。それがその後の物語の展開に重要な役割を果たすのですが、一方で南都焼討を意気揚々と清盛に報告する重衡が描かれた作品を見たこともあります。
解釈は様々。作品はあくまでも「創作物」。結局は創り手が作品を通して何を伝えたいかであって、その「伝えたいこと」も、創り手の思想や時代によって変わります。
でもその中に普遍的・不変的なものがあれば、それが真実なのかもしれません。事実ではなく、真実。人としてのあるべき姿や、自分もこんなふうに生きたいという憧れのようなもの。
その時代の概要だけでも知っておいたほうが楽しめるかもしれませんが(たとえば今作で言うと、作中で描かれてはいませんが、平宗盛や、安徳天皇と一緒に壇ノ浦で入水した徳子は源氏軍に引き上げられて助かりました。前者は後に処刑され、後者は出家しました)、ストーリーテラーの役割を果たす登場人物がいるので、知らなくても大丈夫です。逆に知りすぎているほうが、「作品」として楽しめないかもしれません。創る側も大変だ(^_^;)
私が初めて全話をリアルタイムで見た大河ドラマが、実は2012年の『平清盛』だったんです。
今作のように、後年の清盛は悪人として描かれがちです。でも大河ドラマの『平清盛』ではそこに至るまでの物語がちゃんとあったので、今でも私は、悪人として描かれる後年の清盛を見ても単なる悪人とは思えません。「このジジイも昔はそんな奴じゃなかったんだよ! 苦労してここまで来たんだよ!」って思っちゃう(笑)英真なおきさんが演じる悪人の迫力はあっぱれですが(笑)
もう一つ超個人的なことですが、壇ノ浦の戦いで平氏が滅亡する約1ヶ月前に行われた屋島の合戦。この舞台となった屋島が、私の実家から車で40分くらいの所にありまして、子供の頃から源平合戦に何となくなじみがあるんです(^o^;)
ちょっとした(?)観光地なので、今でも帰省するとたまに行ってます。
で、海を見ながら当時のことに思いを馳せてます(決して歴女というわけではないけれども…)。


今となっては、ここで合戦があったのがにわかには信じられません。
ええとこでっせ^^ 皆さんも香川を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。
さて、本題に戻りましょう(^o^;)
あ、待って、大河ドラマ繋がりでもう一つ。今作の源義経は、2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で菅田将暉さんが演じた義経をかなり意識してます。演出なのか役作りなのかは分かりませんが、それはもう、「それどうなん…?」と思うくらいに(苦笑)
今作『蒼月抄-平家終焉の契り-』では、永久輝せあさん演じる主人公の知盛、一之瀬航季さん演じる兄の宗盛、聖乃あすかさん演じる弟の重衡、極美慎さん演じる従兄弟の教経をしっかり描き分けています。
永久輝さんは、前作『悪魔城ドラキュラ』から剣を刀に持ち替えて、雪組で鍛え上げられた殺陣と日本物の美を惜しげもなく魅せてくれています(西洋の美も素敵だったけど♡)。
動作に無駄がなくて、なんか、刀を振り下ろした時の斬れ味が他の人とは違う気がする(@_@;) 2016年の雪組『るろうに剣心』で演じられた「剣心の影」で、「あの『影』役の人、誰!?」と思ってプログラムを見て初めて名前を知りました。着物が似合う顔立ちというのもあるのかもしれませんが、日本物のほうが魅力が増す印象です。終盤、怒りや悲しみややり切れなさやいろんな感情を必死に押し殺そうとしながら銀橋で歌う歌は、息づかいが荒く、「歌唱」という意味ではしっかり歌えていないのですが、かえってそれが心に刺さります。
宗盛は、家や軍を率いる才はなかったと言われていますが、人としてはいわゆる「いい人」だったようです(諸説あり)。ヘタレで優柔不断なだけだったら、いくら清盛の後継者だったとはいえ、あの時代、とっとと謀殺されていたかもしれませんものね。優柔不断なところも優しいところも、一之瀬さん演じる宗盛からにじみ出ていました。知盛が兄を支えようとするのも納得です。
優柔不断とは違う意味で揺れるのが、聖乃さん演じる重衡。南都焼討の結果を目の当たりにして、力による支配に疑問を抱くようになったものの、一ノ谷の戦いでは誰よりも武士らしくなって…というのが、正直ちょっと「え…?」となりました。『平家物語』をちゃんと読んだことがないので、その中でどういう描かれ方をしているのかは分かりませんが、今作での南都焼討から一ノ谷の戦いまでの話の流れからすると、教経の言葉(武士とは、みたいな)に感化されたから…ですかね。観ていて疑問符がつくのは脚本のアラのせいかもしれない。もしくは私の読解力ならぬ観解力(しろこの造語)が足りないのかもしれない(*_*;) 重衡という人物の描き方には少し疑問が残りましたが、揺れる部分と心を定めて戦う部分とで聖乃さんの顔つきや声の圧が全然違っていて、一人の人間が持つ全く異なる側面を魅せていただきました。
宗盛や重衡と違い、終始まったくブレないのが教経です。これはもう、誰も異論はないでしょう(笑)極美さん、第二の瀬央ゆりやさんになるか!? と思うくらい、男臭い役が板に付いてきたと思います。『柳生忍法帖』だったかな?何かを観た時に(『柳生忍法帖』の拙ブログには登場せず。。)、男の力強さをなんとか頑張って出そうとしてる感じを受けたんですが、教経からはそんな頑張ってる感は感じられず、まっすぐで忠義に厚い武士を、低くて張りのある声で演じられていました。教経にとっては、生きることは戦うことであり、戦うことこそが生きること。「己の信じる道を突き進む」という意味では、今作の登場人物の中で一番幸せな人かもしれません。知盛の息子・知章に刀の稽古をつけているシーンで、教経が知盛と話している時に、隙ありとばかりに背後からかかってくる知章を振り向きもせず軽くいなすシーンをお見逃しなく(^m^)
そうそう、芝居の冒頭で登場する、笠を目深にかぶった船頭は極美さんです。
帰宅後にプログラムを読んで「ええっ、そうだったの!?」となりました。千秋楽ライブ配信でしっかり観たいと思います(><)
最初と最後を同じようなシーンにして、メインの物語の部分をサンドイッチにする、という演出手法は舞台でも映画でもよくありますが、最後に船頭を登場させなかったのは演出の妙!! 船頭が消えたことで、この世かあの世か、過去か現在か、といった次元の揺らぎが感じられました。『桜嵐記』に似てると言ったけど、この部分は今回、作・演出を手掛けた熊倉飛鳥氏の才でしょう!! 今後の作品に期待しちゃいます!!
また、義経が急な崖から馬で駆け下りて重衡ら平家軍に奇襲をかけた一ノ谷の戦いのシーンでは、大階段が効果的に使われていました。崖を地でいってる感じ(笑)『蒼穹の昴』で大階段を玉座に見立てたシーンに匹敵する迫力です!
死して名を残すか、生きて名を残すか。
生き残り語った者がいたから、『平家物語』が生まれ、平家滅亡から800年以上が経った今でもドラマや映画や舞台が創られ、現代を生きる我々に学びや気づきを与えてくれる。
生き残った者に、「語り継がなければ」と思わせる何かを残して死に向かった者たちがいる。
四条局(=後年の明子)が語る、「私は今も、(壇ノ浦の戦いに出る直前に見た)覚悟を決めた者たちの顔を真っ直ぐ見ることができない」という台詞にすべてが凝縮されていたように思います。
父・清盛を一点の曇りもなく信じていた知盛は、窮地に追い込まれて初めて父親の言動に囚われていたことに気づき、平家や自らの行く末を自らの意志で決めます。
一人の人間の力ではどうにもできないことがある。
だからこそ、人の上に立つ人間は、大局を見極める目を持たねばならない。
興れば滅ぶは人の世の常。
驕り高ぶれば、行き着く先は破滅のみ。
気づいた時には、時すでに遅し――。
『EL DESEO』について
全体を通しての感想
ラテンショーとのことだったので華やかに始まるのかと思っていたら、『蒼月抄』の延長かと思うほどしっとり始まります(笑)
しっとりした雰囲気の中で最初に銀橋に登場するのが、妖艶でスタイル抜群の男役の皆さん(聖乃さん、極美さん、侑輝大弥さん、希波らいとさん)。レースの手袋を口で外すなんて反則です(*ノェノ)キャー
メイクは『ノバ・ボサ・ノバ』のようなガッツリ黒塗りではなく、ほんのり黒塗り。
妖艶な皆さんに誘われて、いざ、血湧き肉躍るララテンショーへ!
ただのセットかと思っていたら、意外な所から永久輝さんがご登場。かつてのNHK紅白歌合戦の時の小林幸子さんみたいだなと思った方、いらっしゃいませんか?(あれは衣装なのか、セットなのか)。少なくとも私は思いましたよ(笑)
パーマがかかった長髪姿で、マンガやアニメに出てきそうな中世の色男。『悪魔城ドラキュラ』のアルカードもパーマ&長髪姿でしたが、アルカードが色気づいてやんちゃになったような感じ( ̄ー ̄)ニヤリ
その姿で客席に下りて、歌いながら最前列のお客さんの手を取り、スーッとなでる。なんすかそれ!? 2階席で見てても(*ノェノ)キャーだったじゃないですかっ!!!
ちなみに、観劇時点での地毛は、シルバーの短髪のようです。素敵♪
続いては聖乃さん&極美さんがメインのスパニッシュ。2つの集団に分かれてのダンス対決かと思いきや、2人がライバル心をバチバチにしている間に、お仲間たちはみーんなそれぞれに恋人を見つけ、2人だけが置いてきぼりをくらう(で、友情っぽいものが芽生える)という、遊び心のある場面でした。芝居もショーも聖乃さんと極美さんがガッツリ絡むシーンが多く、同期ならではの空気感がただよっていて、花組を観る楽しみが増えました。極美さんは組替後、これが初めての大劇場公演ですが、もうすっかり花男♡
飾り気のないシンプルなスーツとハットでの芝居仕立てのタンゴの場面は、前述のスパニッシュとは正反対の意味で意外な結末に。見えないからこそ想像を掻き立てられることってありますよね。『応天の門』で主人公の兄が猛犬に襲われるシーンを思い出しました(><)
中詰はメキシコの祭り。死者の祭りを思わせるような骸骨風の衣装に身を包んだダンサーも登場します。直近の雪組のショー『Prayer~祈り~』と同じく、客席下りでは(多分)下級生が2階席にも来てくれます!
が、今回の私の席は、2階の前から3列目。1階で客席下りしている永久輝さん以下スターの方々は見えないし、2階に来てくれた皆さんも、横の通路が遠い&席から通路までの傾斜がかなりあるから、思いっきり振り返らないと見えず、という、どっちつかずの状態になりました(苦笑)
打って変わって『砂漠』の場面では、獲物(人間)を殺す時の聖乃さん(猛禽)の恍惚とした表情にゾクッ。ダンスの花組と言われるだけあって花組にはダンス巧者が多く、正直、これまで聖乃さんにダンスのイメージはあまりなかったのですが、前花組トップスターの柚香光さんを知るきっかけとなった2013年花組の『愛と革命の詩―アンドレア・シェニエ―』の「Angel Black」(台詞なし、ダンスのみ)や、2021年星組の『ロミオとジュリエット』で愛月ひかるさんが演じた「死」に匹敵する魅力を感じました。
男役の群舞は、ゴールドとストライプをあしらって華やかさと遊び心を持たせた黒燕尾っぽい衣装で。曲も振りも結構激しめで、永久輝さん以下7名が縦一列になってコンマ数秒ズラしてポーズをキメる振りで「フーッ!(☆▽☆)♪」となります。絶対なります。この場面は宝塚の公式YouTubeの初日舞台映像でも採用されているので(5:15頃)、ご覧になって「お~、これか~」と思ってください(笑)
デュエットダンスは芝居仕立てで歌もあります。真っ赤だけど上品な赤の衣装に身を包み、、、大階段で膝枕!?(これも公式YouTubeで見られます)。優雅に見えるけど、たしか大階段の一段の幅って23センチですよね? 体勢をキープするためにめちゃくちゃ筋肉使ってそう…(@_@;)
パレードも激しめ。大階段を下りきってから舞台の一番前に行くまでの間と、銀橋から帰ってきて幕が下りるまでの間、踊ってます。軽いステップではなく、手羽も大きく動かせて踊ってますヾ(*>∀<)ノシ♪
緩急のついた構成で、終始拍手のたびに心の中で「 (b`>▽<´)-bイエーイ☆゛」と叫んでいたショーでした。
『蒼月抄-平家終焉の契り-』では「いい芝居を観た…(´Д⊂グスン」、『EL DESEO』では「宝塚を観た!٩(ˊᗜˋ*)و」という気分にさせてくれた、私好みの二本立て。千秋楽ライブ配信も楽しみです!


















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