上原理生 Billboard Live 2023(2023/2/14@ビルボードライブ大阪)【ライブレポ】

ライブレポ

​本記事にはセットリストなどのネタバレを含みます。

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こんにちは、しろこです。
​ミュージカルもストレートプレイも、舞台全般好きです♪

​好きな舞台俳優を1人上げろと言われたら・・・

​「上原理生さん」と答えます、多分(←多分!?)。

​10年ぐらい前に観た『レ・ミゼラブル』のアンジョルラス役で、一目惚れならぬ一耳惚れ。

​そのわりに、それ以降で拝見したのは『ミス・サイゴン』『マリー・アントワネット』『北斗の拳』の3作品だけなのですが・・・。高いのよ、芝居のチケットって。。宝塚のS席のチケット代すらかわいく思えちゃうわよ。。

​直近の『レ・ミゼラブル』でジャベール役を射止め(それも伊礼彼方さんとのWキャスト!)、これは観たいっっ!!と思ったもののチケットが取れませんでした(T_T) でも結局、コロナ陽性者が出てほとんどの公演が中止になったんじゃなかったかな。。自分が観に行く・行かないに関わらず、こういうのはほんとツライ。。

​ミュージカルでは主要キャストの一人を演じる上原さんですが、主要キャストといえども見せ場となる歌唱シーンは多くありません。

​前々から、「もっと上原さんの歌聴きたいな~、関西でもコンサートやらないかな~」と思っていました。

​ある日届いたビルボードライブ大阪のメルマガを見て歓喜!

​平日(しかも火曜日)の夜公演にも関わらず、発売初日に予約しました。翌日の仕事のしんどさより、推しへの想いが勝ったということで(笑)あ。当然のことながら、翌日の仕事も真面目にやりましたよ(^o^;) ライブ後はホクホク気分で帰ったので、なんなら仕事もいつもより捗ったわ(^m^)ンフッ

​<出演者>
上原理生
宮﨑誠(Piano, Electronic organ)

<セットリスト>
我が心のマリア(浜田省吾)
You Don’t Have To Say You Love Me(邦題:この胸のときめきを)(ダスティ・スプリングフィールド)
Can’t Help Falling In Love(邦題:好きにならずにいられない)(エルビス・プレスリー)
She(エルヴィス・コステロ)
Bridge Over Troubled Water(邦題:明日に架ける橋)(サイモン&ガーファンクル)
Love Me Tonight(トム・ジョーンズ)
愛のメモリー(松崎しげる)
言えないよ(郷ひろみ)
Il Mio Cuore Va(原題:My Heart Will Go On)(セリーヌ・ディオン)

<アンコール>
愛の讃歌(エディット・ピアフ)

席に着いてステージを見渡して一番に思ったのは、「あれに見えるは・・・STAGEA!?」

おそらくご存知ない方の方が多いと思います。STAGEAとは、ヤマハのエレクトーンです。まぁ、カワイのドリマトーンよりは、比べるのも憚られるほど知名度があるでしょうが(苦笑)

プロミュージシャンのライブの伴奏でエレクトーンが使われるなんて・・・いや、別に他意はありません(;´∀`)

それはさておき、上原さん、舞台映えするスタイルであることは承知しておりましたが、今回初めて近くで拝見して、思っていた以上に全体的にゴツいことが分かりました。石丸幹二さんをビルボードで拝見した時と同様、横から見ると胸板の厚さに驚きます。声楽家の鍛え抜かれた楽器ですね。

1曲目から、マイク無しでもいいんじゃない?と思う声量。もちろん、マイクを使うということで声量はだいぶ落としているはずですが、それでも「この人、本気で声出したらどうなるんだろう。。」と感じる声の圧でした。

その後のMCで、

「ミュージカルでは、追い詰められてセーヌ川から飛び降りるとか、自死するとか、なぜか絶唱する役が多いんですよ。でも絶唱ばかりしていると体力がもたないので、今日はマイクの力を借りて、落ち着いた歌を歌おうと思います」(※一部うろ覚えです)

とおっしゃっていましたが・・・抑えてあの声量かぁ。。

私、自分が大学に行っていないからというのもあるんですが、出身大学で人を判断する奴とか出身大学をアピールする奴とか大嫌いなんです。顔面グーで・・・いや、後頭部を鉄パイプで殴りたくなるぐらい(←過激だな、をい)。

百歩譲って自分で自分のことを言うならともかく(鉄パイプで殴りたくなるって言っておいてなんですけど)、「主人が◯◯大学出てるから~」とか「子供が✕✕大学行ってるから~」とか言う奴、万死に値するわ。おっと、すみませんね、具体的に周りにいる何人かの顔が浮かんだもので(;・∀・)

でも、声楽家に関しては、東京藝大卒というのはものすごいことなんだなと思います(もちろん他にも上手い人はたくさんいますよ!)。

この日はバレンタインデー。

「日本ではね、製菓会社の陰謀で、女性が男性にチョコレートをあげる日になってますけど、海外では男性から女性に贈り物をする日だって言いますから、今日は僕から皆さんに愛の歌をお届けします。オールディーズや映画の曲など、皆さんどこかで一度は耳にしたことがある歌を集めました」

すみません、私、上原さんと同世代なんですけど、耳にしたことがない曲が数曲ありました(ノД`)シクシク

密かに期待していたミュージカルの曲は1曲もなし(アンコールで披露した『愛の讃歌』の歌詞は、大竹しのぶさん主演の『ピアフ』で歌われているバージョンだそうです)。

ちゃんと知っている曲は半分以下。

なのに、全ての曲で歌声に惹き込まれました。どんな曲でもずっと聴いていたくなる歌声で、特に松崎しげるさんの『愛のメモリー』は、持ち歌にしてほしいぐらい声がハマっていました。

これまでビルボードでライブを観たミュージシャンは、軽く曲紹介をするか、全くしないか、最初だけしてそのうちしなくなるかのどれかだったのですが、上原さんは1曲1曲丁寧に解説されていました。ミュージカルで演じる役としてしか知らなかったので、普通に喋っているのが新鮮で。喋りの温度は終始一定ですが、結構滔々と喋る方なんだな~という意外な印象。地声が低いことも、この日初めて知りました(笑)

昔から歌い手にはなりたかったそうですが、元々はロック歌手志望だったそう。それが高校生の頃、ひょんなことから声楽を習うようになり、東京藝術大学へ。そしてミュージカルに出会い、クラシックだけやロックだけをやっていたのでは出会えなかった世界で、いろいろな表現ができるようになったとのこと。

また、3大テノールの1人、プラシド・ドミンゴさんが大好きで、前回の来日公演を鑑賞したそうです。上原さんの言う「80歳を超えても衰えぬ声」を私も生で聴いてみたいわぁ。。

ミュージカルの舞台でご活躍なさっていても、上原さんはあくまでも声楽家。本編ラストの『Il Mio Cuore Va』は声楽家として歌うとおっしゃったので、もしや生声か!?と思いましたがマイクはあり。でも、他の曲を歌う時とは声の出し方が違っていたように思います。他の曲の時より、体の中心に据えている声を出すためのパイプ(イメージです)が一回り太く広がったような感じに聞こえました。息の支えが強くなって、地面から吸収したエネルギーが体の真ん中のパイプを共鳴しながら通って口から外に出る・・・といった感じ。うーん、説明が難しい。これが精一杯です(ーー;)

私が何を基準に観に行く舞台を選んでいるかと言いますと、

①そもそもの作品が観たい
②聴きたい歌がある
③好きな作曲家が音楽を手掛けた
④好きな役者が出る
⑤気になる役者が出る
⑥気になる脚本家・演出家が手掛けた

の中で3つ以上に当てはまるかどうかです。単純に話題作だからとか有名人が出演するからとかはどうでもいい。

10年ぐらい前に『レ・ミゼラブル』を観たのは、①と②と⑤の理由からです(⑤は上原さんのことではありません)。

舞台を観に行くと、歌声や存在感に度肝を抜かれることがあります。そんな感覚を与えてくれる役者に出会うと、観に来てよかったとしみじみ思います。これは作品の話題性や役者の知名度とは全く関係ありません。1作品に1人もいないこともあります(上手い人はたくさんいるけど、単なる上手さとは何かが違うんだなぁ。。)。

初めてそんな感覚を覚えたのが、この時の『レ・ミゼラブル』で聴いた上原さんの声によってでした。

次は広いホールでの絶唱が聴きたいです!

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