~幕が開くということ~宝塚歌劇雪組公演『ODDSSEYーThe Age of Discoveryー』(2022/7/31@梅田芸術劇場メインホール)【観劇レポ/感想】

宝塚

本記事には公演のネタバレを含みます。

こんにちは、しろこです。

宝塚の舞台がことごとく中止になっていく…。宝塚の公式LINEが届くたびにやりきれない気持ちになっています。

​そんな中で迎えた7/29朝。

​月組『グレート・ギャツビー』観劇予定日。

​年休を取り、心置きなく舞台に浸るべく、自分で言うのもなんですが1週間以上前からかーなーり仕事を頑張った。

同日9時30分頃。

​短い受信バイブが鳴る。

​第6感とでもいいましょうか、なぜかものすごく嫌な予感がしてすぐにスマホを確認したところ・・・

​『本日の公演は中止させていただきます』

ウワァァ—–。゚(゚´Д`゚)゚。—–ン!!!!

​宝塚に行くのはいつも楽しみだけど、今回は演目のこともあって、いつも以上に楽しみにしていたのです…。この日のために、ほんまに目が回るぐらい働いたのです…。

チケットを取っていた芝居やコンサートが前もって中止になったことは何回もありますが、当日になっての中止は2回目です。。

​そんなことがあったので、​雪組『ODDSSEYーThe Age of Discoveryー』​の観劇予定日である​​7/31も朝からドキドキしておりました。和希そらさんチームの『心中​・恋の大和路』が中止になっていたこともあったし。。

宝塚ではないけど、開場してから中止になった公演もあるので、劇場に入ってもどこかソワソワ。

着席してもなんだかソワソワ。

彩風咲奈さんの開演アナウンスを聞いて、やっと「よし!」と思えました。本当に、幕が上がるまで分からない。

しっかし今回は、劇場の前も劇場の中もうるさかった。

中止にならなくてよかった、嬉しい、という想いは私も同じです。

が、演者もスタッフも緊張感を持って日々やってるだろうに、客がこんなんでどーすんのさ(-“-#)

劇場スタッフの方々がかなり真剣に注意していたので、客席内や幕間休憩中はわりと静かでしたが、それでも届かない人というのは必ず一定数存在する。そういう人々を見ていると、この人たちは本当の意味で宝塚が好きなんじゃないんだろうなと思います。ただキャッキャキャッキャしたいだけ。

あ、あと、普通、舞台の写真撮影はどの劇場でも禁止ですから。大劇場は開演前の幕は写真撮影OKなので、知らない人多いんだろうなぁ。。

本記事には公演のネタバレを含みます。

気を取り直して、今回の雪組梅田芸術劇場公演『ODDSSEYーThe Age of Discoveryー』。演目が発表されたとき、どういうスタイルの舞台なのか全く分かりませんでした。

『ミッドサマー・スペクタキュラー』とはなんぞや。

芝居? ショー? なんかよく分からないけど、キービジュアルを見てワクワクしたので、ダメ元で先行抽選に申し込んだらなんと当選。外箱公演のチケットが取れたのなんていつ以来だろうか…。

観劇に行くちょっと前に作品紹介を読んで、1本まるまるショーなんだと分かりました。

「ODYSSEY(オデッセイ)」とは、「長い冒険旅行」を表す言葉。
​真夜中の海に、大航海時代にカリブ海で消息を絶ったという伝説の海賊船「ODYSSEY号」が蘇る。
​美しき海賊王、ブルーム率いる個性豊かな海賊たちが「夢の大航海」の幕を開け、月の女神セレネと太陽の神アポロンに導かれ、世界の国々を巡るなかで、美麗荘厳なパフォーマンスを繰り広げる。
​ACT1は「海風(Sea Breeze)」をテーマに構成した躍動感溢れるダンス・ショーケースを、
​ACT2は「彩風(Colors of the Wind)」をテーマに、古今東西の名曲で綴る、華やかな世界巡りのレヴューをお届け致します。
​数多の熱い声援に応え、待望の出航を果たす「ODYSSEY」にご期待下さい。

(2022年1月に東京国際フォーラムにて上演予定であった雪組公演『ODYSSEY(オデッセイ)-The Age of Discovery-』(全公演中止)を、この度、梅田芸術劇場メインホールで上演することとなりました。なお、出演者の一部は変更となります。)

宝塚歌劇オフィシャルサイトより

幕開きは大海原を行く海賊船をCGで再現。スクリーンで映画を観ているような感覚になりました。美穂圭子さんの荘厳な歌で、ショーの世界へ観客を誘います。

映像を投影していた幕が上がり、船首を模したセットの上に海賊姿の彩風さんが一人。スポットライトが当たって、とびきりの笑顔でいざ大海原へ!

挨拶代わり(?)の歌とダンスの後、上から縄梯子が下りてきました。そこに乗った(という表現も変だけど)彩風さん。右へ左へまさかの宙乗り(@_@;)!!

申し訳程度の安全帯はついているものの、足場がめちゃくちゃ狭い! つま先が完全に出ている状態です。宙乗りなんて大劇場の舞台でもそうそうあるもんじゃありませんよ(記憶にある宙乗りは『オーシャンズ11』)。

「おー!」と思ったものの、あの足場の狭さを見てしまうと、見てるこっちがドキドキしました(^o^;) でも本人は楽しそう。彩風さん、高いところがお好き?(これでもし嫌いだったら、とてつもないプロ根性です(・_・;))

アメリカのクラブのシーンでは、スーツ姿の男役が群舞を踊ります。彩風さんは手足の長さを活かした洒脱なダンスがよく似合う♪

外箱公演は、出演者の3分の2ぐらいは顔を見ても名前を聞いても誰か分かりません。顔に見覚えはあるけど名前は分からないとか、名前は聞いたことがあるけど顔は分からないということも多々あります。

今回も、男装しているけど女の子だよね~という雰囲気の人々がたくさんいて、初々しかったです。下級生にとってこれだけ出番が多い舞台はめちゃくちゃ嬉しいはず。みんな、表情も動きも喜び爆発といった感じでした(下級生だけでなく、大劇場公演ではなかなか大きな役がつかない中堅も、外箱公演は活躍の場なんですよね~^^)。

Act 1の見どころは、何と言っても縣千さんのカルメンでしょう。

男役が演る女役は、娘役がやる女役にはない強さがあります。だから、カルメンは男役が演るのにぴったりと言えるでしょうが、、、縣さんのカルメンは、ホセを食っちまいそう(;・∀・) いや、やっぱ見応えありましたよ。手の動かし方とか表情とか、とても海坊主だった人とは思えない変貌ぶりです(笑)ホセに刺された後の倒れ方もキレイでした。

その後、インドの場面を挟んで、船上で男女が踊る(そして海賊に襲われる)シーンがあるのですが、彩風さんと組んでた女役は誰!? なんとなく男役な気がしたんですけど、身のこなしがなめらかで上手かったんですよね~(*^^*) 数秒だけど彩風さんとかなり濃密な絡みもあったし。顔を見ても分からなかったのでだいぶ下級生だと思います。こういう新たな発見(発掘?)があるのは外箱ならでは(^^)b

Act 1ラストの全員出演のシーンでは、演者の雄叫びが全てを物語っていたように思います。今日、この公演、この回の幕が開いたことへの言葉にならない想いを感じました。

Act 1の見どころが懸カルメンなら、Act 2の見どころは、そう、彩風さんのダルマ!!!! これはもう満場一致でしょう。

足が長いのは知ってたけど、あの人は膝下が長いんだ。セルライトとも膝上の肉とも無縁な、まっすぐでメリハリのあるキッレ~~~~~~~な足!!! それに比べて私の足は。。(←比べること自体間違ってる)

非常に良いものを見せていただきました(変態発言)。

祭りをテーマにしたシーンでは、美穂さんがノリノリで『お祭りマンボ』を歌う(ソーレソレソレお祭りだー♪ という、誰しも一度は耳にしたことがあるであろう曲)。こぶしが利いてて声質もドはまり! お祭りマンボを歌っている時は着物姿だったのですが、舞台上で着物からドレスへの早変わり。下にドレスを着てたなんて全然分かりませんでしたよ。。

本公演で大活躍の美穂さん、出演するのは7/29~8/7だけのよう。

『ODDSSEYーThe Age of Discoveryー』の公演期間は7/21~8/7なんだけど…7/21~7/28の公演では別の人が美穂さんのポジションを担ったのでしょうか? それともそもそもの演出が違ったの? 前者であれば、担った人は大抜擢ですね! あの美穂さんとある意味ダブルキャスト!!

その後、1950年代のフランス映画界で活躍した俳優、ジェラール・フィリップをフィーチャーした場面へ。

なぜ…? 2022年は生誕100周年だから…? 彼の風貌も人生も宝塚的なので、芝居テイストの演出に違和感はありませんでしたが…。

終盤のザ・宝塚とも言えるレビューの場面では、機材トラブルか操作ミスか、歌っているのにマイクに声が乗っていない人がっ!!(懸さんと眞ノ宮るいさんだったかな?)

どれだけ準備していても、生の舞台だからトラブルやアクシデントは起こりうる。発想の転換をすれば、そういう時にうまく切り抜けられればかえってオイシイ結果になる。でも、歌ってる時のマイクトラブルは機転の利かせようがないですからね。。お二人とも笑顔で何事もないように歌い切りましたが(お見事!)、観ている側にとっては残念なシーンでした。舞台スタッフの皆さん、きっちり原因究明してください。

次回の公演を最後に退団する朝月希和さん。退団発表があってから拝見するのは今回が初めてでした。

退団者は退団者特有のキラキラしたオーラが出るとよく言われますが、ああ、このことか。。と思うぐらいキラキラしていました。男役が女役を演るシーンも結構あったので、出演シーンはそれほど多くはなかったし、特別目立つ設定もなかったけど、なんか・・・輝いてた( ;∀;)

ほんっとに彼女は、彩風さんとのデュエットダンスが終わった瞬間の笑顔が女神のようなのです☆ 退団公演のチケットは取れた。あとは・・・幕が開いてくれるかです。。

さて、いつもの観劇レポ同様、なんだかんだいろいろと書いておりますが、観劇中にふと、「何でこの作品を作ったのか?」という疑問が湧いてきました(幕が開いて猛烈に嬉しいけど、舞台を見る目は相変わらずシビアなしろこです)。

​どんな芝居でもダンスでも漫画でもアニメでも、1本の作品を通して伝えたいテーマみたいなのが少なくとも1つはあると思うのですが、そういったものは特に何も感じませんでした。

実はやりたいことを詰め込んだだけ? なら、それはそれでこの際、潔くて(・∀・)イイ!!

宙組『シャーロック・ホームズ』や星組『柳生忍法帖』、花組『巡礼の年』のように、芝居でやりたいことを詰め込まれると、観ている側は置いてきぼりになるけど、ショーならそれもアリかと思える。ただ「かっこよかった」「キレイだった」でもたまにはいいさ!

カーテンコールの挨拶で、彩風さんの言っていた『この時間が皆様の明日からの元気と勇気に繋がれば幸いです』にウルウルしました(;_;)

みんながいい顔して元気に歌って踊っていた。それだけで幸せな気持ちになりました。

これが、幕が開くということ。

この前の星組『めぐり会いは再び』の大千秋楽の挨拶で、礼真琴さんが『東京公演を完走することができたのは奇跡』と言っていました。現在の状況を考えると、そう思うのは無理もないことです。

先日ジャニーズ事務所が、グループ内に感染者が出ても公演を実施する場合があると発表しました。理由は、延期公演を行うための会場確保が難しいためとのこと。賛否両論あると思いますが、おそらく批判も承知の上での、極めて画期的な発表だったと思います。

宙組『NEVER SAY GOOD BYE』の観劇レポでも書きましたが、宝塚は自前の劇場を持っています。チケットの問題はあるだろうけど、いっそのこと全公演2週間は中止になるという前提で、そうなってもできる限り公演期間を減らさないようにできないものでしょうか。。

雪組『ODDSSEYーThe Age of Discoveryー』、千秋楽まで完走できますように(。>ㅅ<)✩⡱

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