※本記事には広告が含まれています。
申し訳ありませんでしたっ!!!(ジャンピング土下座(((m(__)m))))
こんにちは、しろこです。
いきなりどうしたと言わんばかかりの謝罪から始まりました(笑)
何に対する謝罪かと言いますと・・・私の過去の発言に対してです(;´∀`)
前回の花組公演『うたかたの恋』の観劇レポで、私は次のように書きました。
「次回の花組大劇場公演、『鴛鴦(おしどり)歌合戦』のようですけど…。作品紹介に『オペレッタ喜劇』と書いてますけど…。申し訳ないけど、今の花組で最もやらない方がいい演目じゃないですか…? オペレッタですよね? オペラ歌手並みに歌える人、一人でもいますか?」
と・・・。
偽らざる本心でございました。おそらく共感してくださった方もある程度いらっしゃったのではないかと、今でも自負しておりますが 😛
チケットが取れる限りは、組問わず毎公演1回観劇している宝塚歌劇。星組『1789』はチケットを取っていた公演が中止になったため、私にしては久しぶり、3ヶ月振りの生観劇です。イソイソ半分、ドキドキ(不安の方)半分でいざ大劇場へ!
3ヶ月振りの大劇場はいろいろと変わっておりました。
これまで必須だった入場時の検温と消毒はなし(アルコールは設置)。
トイレのフォーク並び(というのか?)もなし。でも、これは効率性・公平性の観点から継続してほしかったな。。トイレ毎に並ぶと、どちらの列が進むのが速いか見極めないといけないし(劇場改札内の1階にある女子トイレは、個室の数が違う部屋が2つ並んでいる)。
オーケストラピットの蓋は取り外され、幕間休憩中の公演限定ドリンクの販売も復活していました。
一方、客席内での飲食はまだ不可だったと思います。ずっと不可のままでお願いしたいです。自分の席が列の中の方で、端の席の人がお弁当を広げて食べていると、出入りの時にものすごく気を遣うので…。
あ、そうだ。今回の公演、芝居もショーも、開演前の特製幕(『幕』ではないか…)はありません。本記事のトップにある写真は、普通の幕です。せっかくなので撮ってみました(笑)いつもどちらかは舞台の世界観を表現した幕(?)があるのに、両方ともないのは初めてかもしれない。。皆さん、今回は携帯電話の電源は早めに切って大丈夫です(^^)b
『鴛鴦歌合戦』について
あらすじ
舞台は花咲藩の城下町。三年振りに歌合戦が開催されるという嬉しい報せに、町は大いに賑わっていた。
堅苦しい宮勤めを嫌う浪人・浅井礼三郎は、木刀削りをしながら貧しくとも気楽に暮らしていた。彼のまわりでは、隣家に住む傘貼り職人の娘・お春、料亭香川屋の娘・おとみ、親同士が約束した許嫁・藤尾が恋の鞘当てを繰り広げている。引く手あまたで困り果てる礼三郎はお春に想いを寄せながらも、気のないそぶりでやり過ごしていた。
お春の父・狂斎は骨董に目がない困り者で、その日の米代すら怪しげな骨董品へ注ぎ込んでいた。そんな父に腹を立て、歌合戦に出るための晴れ着も買えないと嘆くお春。礼三郎は笑いながらお春を諭し、生みの親の顔も知らず、育ての父も早くに亡くした自らの身の上を語る。そして、大切にしている「お守り」を貸してあげるのだった。
所変わって、花咲藩城内。藩主・峰沢丹波守は藩政に見向きもせず、骨董収集にうつつを抜かしていた。家臣たちが不満を募らせていると、丹波守の正室・麗姫が現れ、主が政から目を背ける“本当の理由”を説明する。そして、丹波守を改心させるべく長年行方知れずの「鴛鴦の香合」を探し出すよう依頼する。
そんなある日のこと。道具屋で狂斎と出会ったことがきっかけとなり、丹波守がお春を見初めてしまい…。
礼三郎とお春の恋の行方はいかにーー。
『鴛鴦歌合戦』公演プログラムより
主な配役
浅井礼三郎:柚香光
木刀削りで生計を立てる貧乏浪人。
お春:星風まどか
礼三郎と同じ長屋に住む、傘貼り職人の娘。
志村狂斎:和海しょう
お春の父。骨董に目がない傘貼り職人。
峰沢丹波守:永久輝せあ
骨董集めにうつつを抜かす、花咲藩の藩主。
秀千代:聖乃あすか
丹波守の弟。
連京院:京三紗
丹波守の母。山寺の尼僧。
蘇芳:紫門ゆりや
丹波守の家臣。
全体を通しての感想
柚香さんの開演アナウンスが流れても、舞台に照明はつかず。でも人の動きは感じる。
ということは・・・
そう、チョンパ!
いや~、予想はできても、いざ照明がつくとやっぱり「うわぁ(☆▽☆)!!!」となりますね! チョンパを最初に考えた人、すごいと思うわぁ。。最初のチョンパっていつのどの公演だったのでしょう。。
日本物のショーのようなオープニング。着物の色合いは微妙ですが(意見には個人差があります)、傘を使った振り付けが小粋でいい感じ♪ 柚香さんが星風さんを開いた傘でクイッと自分の方に引き寄せる振りなんて、もうたまらん。。(*ノェノ)キャー
ダンスに歌が加わり、芝居仕立てになっていきます。
その後10分ぐらいは、正直、「やっぱり花組でオペレッタはマズイよ・・・」と思った。ぶっちゃけ思った・・・。
それが、和海しょうさん演じる狂斎が歌い出した時に、「和海さんがいてくれてよかったぁ。。」と思い、そこから一気に芝居の世界に入れたんですよね~(^o^)
全編を通して、朗々と歌い上げるタイプの見せ場となる歌がなかったというのも大きいかも。
それと、脚本と演出が非常に良かった。タイプで言うと、『元禄バロックロック』や2017年雪組の『幕末太陽傳』に似てるかな。
と、これを書きながら「『幕末太陽傳』って何年に上演されたんだっけ?」と調べていて気づきました。『幕末太陽傳』も今作『鴛鴦歌合戦』も、演出したのは小柳奈穂子先生でした。ははーん、小柳先生、さては得手不得手がはっきりしていますな( ̄ー ̄)ニヤリ
場面転換も、大舞台ならではの大掛かりなもの。2階席だったので、回る盆の中で下がっていくセットと上がってくるセットのダイナミックな動きが見れて、一人大興奮(ΦωΦ)ウワーイ!!(←何に興奮してるんだか)
が、2階席で残念だったことも…。
物語の中盤~終盤頃、礼三郎が客席後方から登場し、通路を通って舞台に上がります。
客席下りがある時の2階席の疎外感たるや!!!
『1789』でも客席下りがあったし、ここ数年の反動でこれから毎公演、何かしらの客席下りがあったりして。いえ、あくまでも希望的観測ですが。。
前述した和海さんは今作でご卒業(TдT) 今までの作品の中で一番出番と台詞が多かったのではないでしょうか。骨董好きで、収入の全てを骨董に注ぎ込むどーしようもない親父ですが、心の中ではお春のことをものすごく大切に想っているのが伝わってきました。決して2枚目ではない役ですが、存在感は今作の登場人物イチでした。
退団発表があった時、ずば抜けて歌ウマだった飛龍つかささんと音くり寿さんが抜け、さらに和海さんまで抜けるなんて、もうどうしようもなくなってしまう・・・と思ったのは、これもまた私だけではないはず(;・∀・)
今回の『鴛鴦歌合戦』、オフィシャルサイトの人物相関図をご覧になると分かるように、登場人物が多いです。そして、登場人物それぞれに短くても見せ場があります。
物語の中盤頃、狂斎が売上金全てを使って骨董品を購入したことを知ったお春。その後すぐの祭りのシーンで登場した4人の男衆。
「花組、歌える人いるじゃん!!」
プログラムに「祭りの歌手」という役名で載っていた、泉まいらさん、愛乃一真さん、龍季澪さん、涼葉まれさんの4人かと思います。歌ってください。今後もじゃんじゃん歌ってください!
また、聖乃あすかさん演じる秀千代の小姓・空丸役の美空真瑠さんも、香川屋の丁稚(星空美咲さん演じるおとみに付き従っている人)・三吉役の天城れいんさんも、ほんの数小節しか歌う場面はありませんが、歌ウマの片鱗をうかがわせる発声でした! 私は新人公演の内容は全く知らないので、「何を今更…」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが(^_^;)
専科からは、京三紗さんと紫門ゆりやさんがご出演。
京さんは雪組『蒼穹の昴』で拝見したけど、紫門さんにお目にかかるのはいつ以来だろうか…。専科に行かれてから初めてのような…。
10/9付で花組の副組長に就任されるとのことで、一足早く花組デビュー(?)ですね♪
ノーブルな雰囲気の紫門さん。今回の役、事前に配役を見ていなかったら、紫門さんだと気づかなかった可能性大です。紫門さんだと知った上でスチール写真を見ても、「え、ホントに紫門さん!?」と思う(笑)
京さん演じる連京院は、尼僧なんだけど要所要所で乙女な部分が出ていて、微笑ましかったです^^
連京院が初めて登場するシーンの最後の方で、礼三郎がお春と一緒にいるところを遠目に見る時のショックを受けた感じなんて特に!
前にいる柚香さんと星風さんに目が行くと思いますが、後ろの連京院様にも注目してみてください☆
お春が拗ねた時に発する「チェッ」や、秀千代の「嫌じゃ嫌じゃ」などは、ほっこりするやら可愛らしいやら。
そして終盤の礼三郎の豪快な立ち回り!
見た目も佇まいも立ち回りも、まるで市川雷蔵だ! …って、誰か知ってる方いますかね?(・_・;) わたくし、男の色気において市川雷蔵の右に出る者はいないと常々思っておりますの。
そんなことはさておき、ラストはミュージカルのように、演者全員が何人かずつ出てきてご挨拶(?)。ここでもそれぞれに見せ場があります。
全体的なワチャワチャ感は、星組『めぐり会いは再び』に通じるものがある作品。『めぐり会い~』も作・演出は小柳先生でしたね。
前作にはなかった「組のまとまり」みたいなものが存分に感じられました(まぁ、『うたかたの恋』と『鴛鴦歌合戦』とでは芝居のテイストが全然違いますが)。
舞台のいろんなところで芝居をしていて、あっちにもこっちにも見所がある。見る側にとっては非常に困る作品です(笑)
ということは・・・配信でも観たい!
※下記は広告です。
『GRAND MIRAGE!』について
全体を通しての感想
ザ・パステル☆
オラオラ系にはオラオラ系の良さがありますが、落ち着いて観られるショーもいい。
どちらの系統でも、終始同じテイストではないんですよね。今回もラテンのオラオラシーンがありました。緩急は大事(^^)b
今作『GRAND MIRAGE!』の特徴は、何と言っても一場面がどれも長い! 芝居仕立ての場面が多いからというのが理由でしょうか?
今までこういうショーあったかな? もしかして初めての演出家?
・・・と思った私がバカでした(苦笑)演出は大御所の岡田敬二先生。1984年から続く、「ロマンチック・レビュー」シリーズの22回目だそうです(_ _;)
いや、でもさでもさ、そんな方が演出したショーを見て、なんかいつもと違う!って思うの、すごくないですか?(←自分を正当化する)
ダンサー・柚香光の魅力を存分に味わえるショーだということは間違いないです。
特に中尉を演じている場面では、何かに取り憑かれたかのようなダンスを見せてくれます。動きだけで感情が分かる。体が台詞を喋っている感じがするんです。
柚香さんはどのジャンルのダンスを踊っていても、腰つきとかステップとか、派手な動きではないんだけど目を引く部分が必ずある。他の人と全く同じ振りをしていても、体のバネが違う。
どんな感覚なのか体感してみたいものです。。
今作のもう一つの特徴は、リフトが多用されていること。それも、それぞれにポジションが違うリフトです。やってる方は大変だと思いますが、見ごたえバッチリ! 怪我にはくれぐれも気をつけてくださいねー(><)
そしてもう一つ。紫門さんもショーにご出演! 歌って踊る紫門さん、元々花組生なんじゃないかと思うぐらい、ものすごく馴染んでました。『鴛鴦歌合戦』で蘇芳を演じていた方とは思えません(笑)
珍しく花組レポで褒めちぎってますが、そんな中でもちょっと残念だったことがありましてね。。
ラインダンスの真ん中付近にいた人、すっごいやる気なさそうだったの。体調不良とかケガとかメンタル不調とかだったらこんなこと言って申し訳ないですけど、そうでなかったら反省してください。大勢いるから一人ぐらい、ではなく、大勢いるから一人が目立つんです。気を抜いていることは観客に伝わります。
今作『鴛鴦歌合戦』『GRAND MIRAGE!』の中で、なんだかなぁ。。と思ったのはホントにこれだけです!
花組で芝居とショー、2本揃えてきたことはあっただろうか…(好みの問題)。
花組はいつも1回観たら終わりなんですが、今作は千秋楽ライブ配信も観ようと思います! 花組、よかったよー!!
※下記は広告です。
コメント